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宿命2
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籠姫の世話係として付けられた俺は、あまり気が乗らなかった。
新人であるが故に押し付けられた正妃様の暗殺未遂である罪人の世話だ。
前の世話係は何故か辞めてしまったから俺に回ってきたわけだが。
「おい、いつになったら吐くんだよ!」
「僕は…やっていません!王様を欺いてもございません!」
「嘘をつくな!この汚れた罪人が!!!!」
鞭で罪人を叩いた聴取人。衝撃で床に倒れた罪人は腹を丸めながら必死に耐えていた。他の数人の聴取人も混ざって必要以上に鞭で罪人を叩き始めた。
エグいくらいの仕打ちに視線を外すと、横で同じように見ていた先輩兵士に話しかけられた。
「本当、毎日よく耐えられるよな。床が血でびしょびしょなのに、一貫してやってないって。よく言うわ。」
「そうですね…。王様の帰還は後一ヶ月でしたよね。それまでに真実を口から出せば良いんですが…」
ここまでやったら痛みで悲鳴くらい上げても良いのに。悲鳴すら出さない。
「お前も大変だな。罪人の世話なんぞ、兵士の仕事じゃねー。」
「気遣い、ありがとうございます。」
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