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宿命5
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僕は…どうすれば良かったのだろうか。
愛してるって言えなかった。
「…………、おいし、い?」
二匹の蝿が僕の腕の肉を剥いで丸めていた。
腐ってしまった。全身の痛みは消えない。腕ももう感覚がなかった。
腐ってしまったこの体は二度と抱き締める事も抱き締められる事も無い。
「…ミシェル、ごめんなさい。本当にごめんなさい。」
「? どし、て…ここに、」
────事実を知る者もここで終わりを迎える僕と正妃様、お世話係のハフさんしか知らない。
涙を流して懺悔する正妃様は酷く美しかった。その横にいるハフさんも、目を見開いて口元を抑えていた。
王様、愛しています。
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