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甘くて苦い今日この頃 1kyrt
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rtsaido
男の子って何で出来てる?
男の子って何で出来てる?
カエルとカタツムリと仔犬のシッポ
男の子って、それらで出来てる。
女の子って何で出来てる?
女の子って何で出来てる?
お砂糖とスパイスといろんなステキ
女の子って、それらで出来てる
どうして男の子は____
ジリリリリリリリリリ
なにかを聞こうとしたところで目が覚める。
「あれ、何聞こうとしてたんだっけ」
いつもの天井といつもの朝
そしていつもよりちょっぴり特別甘い紅茶をお気に入りのカップに注いで朝を迎える。
今日はキヨ君と昼から実況を撮る日だ。
俺は、昨日の夜に決めた服を着て少し早めに家を出る。
ワクワクドキドキしながらキヨ君の家へとむかう。
まるで遠足が楽しみな小学生のように。
まるで好きな人のところへ行く中学生のように。
(ちょっと早めに来すぎたな...)
大丈夫かな?迷惑じゃないかな?
そう思いながらインターホンを押す。
ピンポーン....ガチャ
ドアが開くと優しい笑顔で迎えてくれる。
「いらっしゃいレトさん」
「お邪魔します。ちょっと早めに来ちゃったけど大丈夫やった?」
そう言いながら俺はソファーに座る。
「全然大丈夫〜」
そう言ってキヨ君は台所の方へ行き、食器棚からカップを2つ取り出し
1つには珈琲を。もう1つには甘い紅茶を注ぐ。
「はい、レトさん」
キヨ君は俺に甘い紅茶を渡す。
「ん、ありがとう。」
俺は甘い紅茶が入ったカップを受け取り口へと運ぶ。
うん。やっぱり美味しい。
「今日はアッサムにしてみた」
「俺の一番好きな紅茶や〜!やっぱりキヨ君の入れる紅茶は格別やね」
そう言いながら俺は二口目を口に運ぶ。
「レトさんはほんとに紅茶好きだよな〜。」
「うん!だってめっちゃ美味しいもん!」
キヨ君はそっかそっかと言って俺の頭を撫でる。
ほら、またそうやって俺を茨の道へと誘い込むんだ。
俺は撫でられるのが好きで、特にキヨ君に撫でられるのが好きで。というかキヨ君の全部が好きなわけで。
キヨ君はもちろんこの気持ちを知らないし、もし知られたらもうキヨ君のいれる紅茶は飲めないんだと思う。
だから俺はこの気持ちを紅茶とともに流し込む。
この苦い気持ちを甘い甘い紅茶で隠しながら。
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