アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
甘くて苦い今日この頃 3kyrt
-
「こんちゃーす!レトルトと、申しまーす!」
「どうも〜!キヨでーす」
「はい!今日のゲームは______」
___________________________
「よーし!終わり!」
実況を撮り終わる。
「あ、俺猫がちょっと心配やから帰るな」
「え?猫なんかあったの?」
「あ、えと、ちょっと体調悪くって...」
俺はちょっぴり嘘をついた。
猫が体調悪いのは本当で。でも、もう殆ど元気だ。
でも、キヨ君と2人だけの空気に耐えられなくてつい嘘をついた。
「そっか...なら、早めに帰らないとな」
キヨ君は少し悲しそうな表情で言う。
それは、猫が体調が悪いのが心配だから?
それとも俺が帰っちゃうから?
まあ、もちろん猫の方だろうけど。
なんだろう。今日は少しだけ淡い期待をもってしまう。
自ら茨の道へと進もうとしてるのか。悲しい奴やな俺は。
「あ、あの...!レトさん!」
「な、なに!?」
急にキヨ君に喋りかけられて声が裏返る。ヤバいめっちゃ恥ずかしい。
「ウッヴン..どした?」
俺は咳払いをして今度はゆっくり、優しく応えた。
「あの、俺...レトさんのこと結構好き....かも」
「ふぇっ!?」
俺は驚いて変な声がでてしまう。
でも、今はそんな事考えられなくて。
なに?キヨ君が俺のことを好き?え?
そんな事を考えてるとキヨ君が
「あ、いやもちろん!友達としてだよ!?」
と言ってきた。
なんやよ。心よまれたんかよ、とか俺はそんな変な事を考えた。
まあ、そうやよな。キヨ君が俺の事他の感情で見てくれわけないよな。てか、男同士でって可笑しいよな、。
「俺も結構好きやよ。キヨ君の事....もちろん友達として。」
嗚呼。俺はちゃんと笑えているだろうか。
目が熱くなりなにかが溢れ出そうになる。
俺はそれが溢れないよう必死に必死我慢して
今日もこの気持ちを飲みこむ。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
3 / 42