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甘くて苦い今日この頃 4kyrt
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kysaido
嗚呼。やっちゃった。
どうして俺は選択肢を間違えてしまったんだろう。
「あの、俺...レトさんのこと結構好き....だよ。」
なんて言ってしまったんだろう。
レトさん、俺ね。
本当は気づいてたんだ。
俺の事を見てたとこ。
頭を撫でるととても嬉しそうに、切なそうに笑うこと。
今だって驚きながらも耳まで真っ赤に染まってるってこと。
でも俺は意気地無しだから
「あ、いやもちろん!友達としてだよ!?」
なんて言ってしまう。
ほら、またそんな悲しそうな顔するから期待してしまうじゃないか。
俺と同じ気持ちなんじゃないかって。
「俺も結構好きやよ。キヨ君の事....もちろん友達として。」
そんなこと言いながらも君は悲しそうな顔をしてなにかをぐっと堪えてる。
嗚呼。やめてくれ。
君にそんな顔をさせたくて俺はあんな事を言ったんじゃないんだ。
また、俺は選択肢を間違えてしまったんだろうか。
そんな事を考えながら俺は
この吐き気がする程甘い気持ちを
苦い苦い珈琲で隠しながらまた飲み干すんだ。
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