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甘くて苦い今日この頃 6kyrt
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kysaido
レトさん帰っちゃったし、風呂でも入るか。
プルルルルルルル
うっしーからだ。
「なにー?」
『あー俺今レトルトと飲んでるんだけど...っておい抱きつくな!』
は?今なんて言った?
レトさんが抱きついた?は?
なんかイライラしてきた。
「なに?用がないならもう切っていい?」
『いや、用はあるから!キヨさレトルトのこと迎えに来てくんない?』
「は?なんで俺?うっしーでいいじゃん」
イライラする。
『はぁ...馬鹿だなお前。レトさんはキヨがいいに決まってんだろ』
なんでだよ。
レトさんは今うっしーに抱きついてるのに?
「......」
『あーもう!レトルト!お前誰のことが好き??』
『ふぇ?そんなん決まっとるやんかキヨ君やわ!』
え?今なんて?
レトさんが俺の事好き?
じゃあ今まで俺が思ってたことって勘違いじゃなかったってこと?
やばい。めっちゃ嬉しい。
『てことだから。早く来い。』
「秒で行く」
俺はレトさんの所まで走った。走って走って吐きそうなぐらい走って。
「レトさん!!」
「え!?キヨ君!?」
「レトさん迎えに来た。一緒に帰ろ。」
「....うん。」
レトさんは酔ってるからか素直に俺についてきた。
帰り路。
もう飲み干さなくてもいいよね。
「...レトさん」
「なあにキヨ君」
「俺ね。」
「うん。」
「好きだよ。レトさんのこと。」
「俺も好き。キヨ君のこと、もちろん友達としてね。」
「...レトさん」
「ん?」
「あのね。」
「うん」
「俺...友達としてじゃなくて恋愛として好きだよ。」
「......遅いわ...バカ」
レトさんはそう言って俺の手を握りしめる。
笑って頬に少しの涙を垂らしながら。
嗚呼。この甘い気持ちを苦い苦い珈琲とともに飲み込まなくていいんだな。
そう思い俺は幸せを飲み込んだ。
end。
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