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王様ゲーム3
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rtside
なんやみんなさっきから騒がしい。てか、うるさい鬱陶しい。俺がうっしーにちゅってしただけで騒ぐなや...。
「あーもうつぎつぎ!!」
大きな声でキヨくんが言う。
「「「「王様だーれだ!!!」」」」
「よっしゃ俺だあああああ」
ちぇっ王様キヨくんかあ...そろそろ俺が王様でもええと思うんやけどなあ...。
はよ、ちゃっちゃと命令して次いきたいわ。
「じゃあ...」
「3番は俺ん家で泊まり!!それ以外は今すぐ帰れ」
「「「......はああああ!!?!」」」
まってまってまって俺3番なんやけど。
あーまって無理。今日は無理。てか無理。無理。
実は俺レトルト絶賛キヨくんに片思い中...。
そんな時に泊まりとか無理!!
しかも俺今お酒飲んでしまってなんかおかしいかもやし。
「3番誰〜??」
キヨくんがこちらを向いてにやにやして言ってくる。
絶対仕込んだやんあれ。
もーう。なんで俺なんフジくんとかうっしーとかでもよかったやん。
もしかして俺に泊まって欲しかったとか...?
いやいやまさかありえんよな。
俺は渋々キヨくん家に泊まることになった。
「お前レトさんになんかしたら許さないからな!」
「抜けがけなしだからな俺ら友達だろ!」
「あーはいはい帰った帰った〜」
フジくんとうっしーは愚痴愚痴と文句を言いながら帰っていく。
あいつらも酔いすぎやな。馬と鹿に拍車がかかっとるわ。
バタン
「.....」
「....」
ほら気まずい。俺なんかよりフジくんとかうっしーの方が絶対よかったやん。
あーもうややわ。この空気。耐えられん。
「レトさん?」
「ひぇ!?」
急に声をかけられたせいで変な声が出てしまう。
「あ、えっと、なにキヨくん?」
「いや。お風呂先はいる?」
「あ、お風呂ね。うん先に入ろかな」
あー変な声出てしまった。つらい。きもい。しにたい。
絶対変に思われとるよな...。
俺は湯船に入ったまま夢中にそのことばかり考えてしまいいつのまにか意識が途切れていた。
「......ん」
「あ。レトさん起きた?おはよ」
あれ。俺確かお風呂に入っててそれで。えっと。、
んーようわからん。でも起きてキヨくんが目の前におるってことは夢やなあ。
「ん〜いい夢やなあ。」
「...ん?レトさん?」
俺はキヨくんのほっぺに触って引っ張ってみたり、頭を撫でてみたり、しまいには抱きついてみたり...。
「夢最高やわあ...」
「ちょ...レトさんそろそろやばい..て...」
「.......ょと」
「え?」
「もうちょっとだけこのままでいさせてえや。夢ぐらいキヨくんでいっぱいにさせて。」
「もう我慢できないんだけど。」
その瞬間俺は両手を抑えられキヨくんに馬乗りされて身動きがとれなくなる。
「え!?ちょ!?え!?この夢!?え!?」
「さっきから夢とかよく分からないこと言ってるけどこれ現実。」
「え、でもキヨくんが目の前に...」
言い終わる前に俺の視界はキヨくんでいっぱいになり唇を奪われる。
「んっ...ひゃ..ん...」
油断してる間に舌まで入れられ口の中はもうどっちの唾液かわからない甘い味が溢れ出そうになる。
「っ...ぷはっ...!」
「これでわかった?現実だよ」
「でも、キヨくんが俺にキスするとか...」
「レトさん鈍感過ぎない?俺結構アピールしててほうなんだけど。」
「え?」
「俺、レトさんがすきだよ。誰よりも1番好き。ずっと前から好き。」
俺の大好きな笑顔で俺の大好きな人が俺が1番欲しかった言葉を俺に告げてくれる。
「....え、ほんとに?」
「嘘つくわけないじゃん」
俺めっちゃ好きなんだけどなとか無邪気な笑顔で言ってくるから夢でも現実になればいいのにって思っちゃう。
「本当に夢じゃない?」
「夢じゃないよ。」
「本当に俺の事すき?」
「めっちゃ好きだよ愛してる。」
勝手に溢れ出る涙を俺はもうとめようともせずに勝手に口から溢れ出る言葉と一緒に出す。
「俺も...!俺も!!!キヨくんのこと...好き!!」
「これでやっと両思いだね」
ピピピピ ピピピピ ピピピピ
カチッ
「......やっぱ夢か...そんな上手くいくわけないよね。」
涙でぐしゃぐしゃになってる自分の布団を見て見ぬふりをしてリビングに行く。
今日はフジくんとうっしーと一緒にキヨくんの家に行く。
あんまり久しぶりにキヨくん家に行くからこんな夢見ちゃったのかな。馬鹿だなあ、俺。
俺はスマホをテーブルに置き顔を洗いに洗面所に向かった。
ピロン
『今日みんなで王様ゲームしねえ?』
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