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真白side
僕は、時雨さんに言った。
時雨さんは、何もしゃべってくれない。
僕は嫌われたのかな?
嫌われて当然だよね。
だって、すごく我が儘だ。
迷惑かけて、気を使わせて。
僕がそうこう考えているうちに、時雨さんは微笑みながら僕を抱き上げて、膝の上に向かい合わせに乗せて言う。
「真白、俺に嫌われたと思ってるだろ。
俺は真白のことを、軽蔑したり、嫌ったり絶対にしない。
それに、迷惑だと思っていたら、真白を拾ってこない。だから、泣くな……
笑え!」
そして、僕は涙で濡れた顔をできるだけ、笑顔にしながら言った。
「僕は時雨さんにもらってばっかりで、何も返せんよ。」
時雨さんは、僕の頭を撫でながら言ってくれた。
「真白が笑ってくれるだけで、俺はいいよ。
真白がしあわせになってくれるだけで、俺は満足だ。
だから、俺は真白のためなら何でもする。」
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