アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
27
-
僕の家は、とても幸せな家族だと思います。
裕福では、ありませんでしたが、貧乏でもなく。
ごく普通の一般家庭です。
でも、家族仲は良かったです。
父と母がいて、3歳離れた兄がいました。
そして、僕が4歳になったとき。
つまり、クリスマスの日母が交通事故で他界しました。
僕をかばって。
その日普通に、歩道で喋りながら歩いてたんです。
本当に普通に…
「ねぇ~ママ~」
「どうしたの真白ちゃん」
「僕はね、大きくなったら人を助け「危ない真白!!!!」
そのまま、僕は気を失いました。
母は、そのあと救急車のなかで息を引き取ったそうです。
居眠り運転手が僕に突っ込んだ時に、母が間一髪で助けてくれたんです。
母が死んで、僕が生きたんです。
僕が。
僕だけが。
目を覚ましたのは、病室でした、
兄が僕の手を握り静かに泣いていました。
違う部屋からは、男の人の悲痛な泣き声が聞こえました。
でも、当時の僕には何も分かっていなかったので兄に聞いたんです。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
27 / 268