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「お兄ちゃん、外だね」
「そうだな、真白」
「きれいだね」
「そうだな」
「お兄ちゃんは、どこに向かっているの?」
「大きい町の方だよ。
そこにいけば、人が沢山いるから。
真白寒くない?」
「大丈夫」
兄と僕は町の方に行きながら、あともう少しのところで、父に出くわしたんです。
兄は父から一歩さがって距離をとり、僕に大丈夫と一言だけ言いました。
僕は、震えながら兄ことをギュッとしました。
「圭太、こんなとこで何してるの?
真白のこと、見張っててっていったよね。」
「……」
「‼
まさかとは、思うけど後ろにおぶっているのって、
真白?」
「ちがう」
「へぇ~
じゃあ、見せてよ。
真白じゃないなら、見せれるでしょ。
もし、みせられないなら、それなりの理由を言ってくれないと。」
兄はこの問いを無視して、繁華街の方に走りだします。
そして、路地裏にはいりゴミ箱の横に、僕を隠れるようにして、おろしました。
そして言いました。
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