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「あの、僕は一人でたったり、歩いたりしてみたいんです。
その、どうすればいいですか?」
「そうだな。
多分お前がそういうのができないのは、今までの生活環境のせいだろうな。」
「………」
「まぁ、三食きっちり食って、寝て、リハビリすれば一人で立てるようになるよ。」
「本当ですか?」
「あぁ。」
「リハビリって、なにすればいいんですか?」
「そうだな。
まずは、寝転んだまま足を伸ばしたり曲げたりすることから始めて、その次に壁を使って立つ練習とかしたら、いい。」
「そうですか、ありがとうございます。」
良かった。
本当に立てるようになるんだ。
隼さんは顔はちょっと、怖いけど優しい人だな。
僕が心の中で喜んでいると、隼さんが僕に質問をしてきた。
「なぁ、時雨との生活はどうなんだ?
まだ、会って数日ぐらいだけど。」
「とっても、楽しいです。
それに、幸せです。
それに、時雨さんに撫でられたり、抱き締めてもらうと、ポカポカするんです。」
「…ッ
ポカポカ?」
そう言うと、隼さんは急に黙りこみました。
そして、また僕の方をみて質問をしてきました。
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