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「はい。
まず、木下組の貿易先ですが韓国です。
内容は、チャカとシャブ。
最近は、港の方でよくみかけられています。
おそらく、その近くの倉庫でしょう………
それから、これはまだ噂程度ですが、どうやら木下組は………」
そこで、松永は一旦話をやめ俺を見た。
「なんだ。」
「如月組若頭の、弱味を知っているそうです。
そして、その弱味を今は捕まえようとして、そのまま如月組を潰そうとしている。」
「………」
その発言に、仕事をしていた幹部たちの手が止まった。
そして、次に喋ったのは篠崎だった。
「おい、松永。
木下組は、本当にここを潰そうとしているのか。
それと、若。
若には、弱味があるんですか。
さっき組員達が何か言ってましたが。」
俺は、ため息をつき話した。
「は~
弱味か……
俺の恋人だ。」
俺の発言に部屋にいる、幹部達が、驚いていた。
「「は?!」」
皆が固まっていると、一番目に喋ったのは、咲だっ
た。
「わ、若。
真白ちゃんのこと、いつ恋人にしたんですか?
それに、年下だし、男ですよ?」
そして、次に喋ったのは篠崎。
「男、年下?
どういうことですか?
若。」
「東條真白って、言うんだ。
繁華街の路地裏で拾った。
まぁ、色々あって今は恋人だ。
年は14だ。」
「本当なんですか?」
「あぁ。
それと、真白の父親は木下組のハッカーをしている。」
その言葉に、ほとんど無表情の篠崎の顔が強張った。
「若。
今すぐ、その子供を手放すべきです。」
「いいや、絶対に手放さねぇ。」
俺には、真白を手放す気なんて、さらさらなかった。
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