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「なんだよ。」
「時雨今俺の返事が早いな、みたいなこと思ってただろ。」
「っ!
そんなこと、ねぇよ。」
俺が、そう言うと隼はため息ついて言った。
「はぁ~
実はな、親父さんに頼まれてんだよ。
真白の勉強をたまにみてやってくれないかって。
俺ももともと、そのつもりだったしな……
だから、すぐに引き受けたんだ。」
「親父がか。
でも、何で勉強?」
すると、隼は呆れた目で俺を見てきた。
なんで?
俺何か変なこと言ったのか。
真白は、これからずっと俺が、養っていくし………
特に何も………
「時雨って、組員たちの前以外だと、ずれてるよな。
親父さんは、真白に高校に行かせたいそうだ。
学校に行ったことない真白に、楽しんでもらいたいんだろ。
だから、俺がせめて真白を高校行けるぐらいの学力を身に付けさせるんだよ。」
「高校……」
「お前には、あまりいい思いでがないかも知れないが、、、
普通はいい思いでが作れる場所だからな。
それに、高校に行っといた方が何らかの為になるだろう。」
俺は、高校にはいい思いでが全くと言っていいほどない。
俺の高校生活は荒れてた。
ただ、成績はいつもトップだったから、何も言われなかったけどな。
おそらく、隼がいなかったら俺は人を殺してたレベルで、高校時代は荒れていた。
でも、普通にしていれば楽しいはずだからな……
そして俺は、隼に言った。
「そうか。
まぁ、頼むよ隼。」
「あぁ。
で、時雨。
今回は長くなりそうなのか?
そもそも、何をしようとしてるんだ。」
「木下組を潰そうとしている。」
「カチコミか?」
「まぁな。
木下組と、真白の父親が繋がってるんだよ。
だから、まず木下組を何とかしない限り、真白の父親から真白を救えねぇ。」
「繋がってたのか。
少し厄介じゃねぇか、それ。
まぁ、俺はとりあえず真白の面倒を見といてやるよ。」
「あぁ、ありがとう。」
「俺は、今日はもう帰る。
明日、点滴は取りに来るから。
あと明日は、何時ごろに来たらいいんだ?」
「10時くらいで頼むよ。」
「分かった。」
隼が言うと、隼は立ち上がり部屋を出た。
俺は何をするでもなく、ただソファに座って考えていた。
明日から、真白に会う時間が減るのは本当に嫌だな。
でも、この件が済めば今度こそ真白は自由になれる。
真白の為にも、早く済ませよう。
俺は、そう心に決めた。
そして、真白がいる寝室に向かった。
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