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隼side
痛い。
なんだこれ。
早く真白助けねぇと。
早く……
俺は、夢から目が覚めた。
そして、すぐに状況を把握した。
床は所々靴の形がついている。
俺の左腕は、すごく腫れていた。
最悪な事に、真白がいない。
最悪すぎる。
俺、時雨に殺されるな。
何やってんだよ……
「クソっ!
左腕折れてるし、真白はいねぇし。
はぁ~。
とりあえず、時雨に電話するしかねぇな。」
俺は、スマホを取りだし時雨に電話をかけた。
時雨はすぐに出た。
『もしもし、隼。
真白になんかあったのか?』
「………拉致られた。」
『おい。何言ってるんだ隼。
ふざけていること言ってると、ただじゃすまねぇぞ。』
時雨の殺気が、電話越しでもわかるくらいドスの聞いた声をしていた。
「本当だ。
黒服の男5人ぐらいで来ていた。
俺は、すぐに気絶しちまって、そのあとはわからん。
すまない。」
『お前、今すぐ本家に来い。』
「悪いが、すぐにはいけねぇ。
俺も、腕折られてんだ。
応急処置だけしたら、すぐに行く。」
『分かった。』
そのあと、電話はすぐに切れた。
ここの、マンションはオートロックで出るだけなら鍵はいらない。
俺は、応急処置をしながら考えていた。
俺、マジ時雨に殺されそうだな。
殺気がヤバかった。
それにしても、これからどうするんだろうな。
左腕クソ痛いな。
俺は、応急処置を済ませたら自分の車に乗って本家に向かった。
本家の玄関につくと、如月組幹部の藤堂が待っていた。
俺に気付くと。
「杉村さん、若がお呼びです。
こちらへどうぞ。」
俺を、時雨の部屋まで連れてきた。
部屋の前につくと藤堂がノックをして、言った。
「若。藤堂です。
杉村さんを連れてきました。」
「杉村だけ、入れ。
藤堂、お前は仕事に戻れ。」
「はい。」
俺は、腹を括って部屋に入った。
部屋に入ると、目線だけで人を殺せそうな時雨がいた。
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