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時雨side
俺は、電話を切ると壁を殴った。
くそっ!
真白が、拉致られた……
なんで。
隼も腕が折られたって言ってるし。
俺のマンションは、セキュリティが高いはず。
それに、護衛もつけていたのに。
俺が考えていると、目の前にいた咲が話しかけてきた。
「あの、若。
どうしたんですか。」
「藤堂に、玄関で待つように言え。
杉村が来るから連れてこいと。
あと、松永に俺のマンションの監視カメラを調べさせろ。
それから、久保田に真白の護衛を任せていた組員達の話を聞きに行けと、伝えてくれ。
咲、お前は俺の頼んだ事が終われば仕事に戻れ。」
咲は、何か聞きたそうだったが分かりましたと言って、部屋を出た。
あいつは、こういうとき空気が読めるから楽だと思う。
真白を拉致ったのはおそらく、木下組だろ。
木下組組長………
俺が必ず殺してやる。
すると、ノックの音がして声が聞こえた。
「若、藤堂です。
杉村さんを連れてきました。」
「杉村だけ入れ。
藤堂、お前は仕事に戻れ。」
俺が言うと、隼が入って来た。
そして、無言の時間が続いたが、俺は話した。
「何で、真白が拉致られたんだ。
何があったか詳しく言え。」
「………。
俺と真白は、勉強をしていたんだ。
そして、チャイムが鳴ったから俺一人で見に行った。
ドアを開けると、黒服の男たちがいた。
俺はすぐにドアを閉めようとしたが、遅かった。
俺は入って来たやつを殴ったが、他のやつに気絶されられた。
起きたら、真白はいなかった。
すまない。」
隼が言うと、また無言の時間が過ぎた。
すると、ノックの音が聞こえた。
「若、松永です。」
「入いれ。」
松永は、失礼しますと言って入って来た。
「調べたのか。」
「はい。
15分ほど、ダミーが流れていました。
14時半から14時45分の間です。
マンション周辺の監視カメラも、調べて見ましたがダミーが流れていました。」
「そうか、分かった。
まだ、色々調べておいてくれ。」
「分かりました。
でわ、失礼します。」
そう言って、松永は出ていった。
そして、また隼と俺の二人。
隼が、言った。
「八方塞がりか。
それとも、お前には考えがあるのか。」
「あぁ。
やつらは、必ず俺のもとに来る。
その時に、あって考える。」
「は?」
隼は、驚きの声をあげていた。
そりゃ、そうだろう俺だって今どうすればいいか全く分からない。
ただ、真白が無事でいてくれればいいとおもうだけだった。
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