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時雨side
俺は隼に休むように言った。
それから、2時間後に幹部10人たちと会議をする予定を建てた。
親父にもこの事、伝えねぇと。
流石に組長無視して、ことを起こす事はできないからな。
そして、俺が親父の部屋に行こうとしたときに、急にドアが開いた。
「よう、時雨。」
「親父。」
親父はソファに座り、俺を見た。
「真白くん、拐われたんじゃって。
どうするんだ。」
「俺は、木下組を潰す。」
「今のお前に、それができるのか。」
「どういう意味ですか。」
「私情を持ち込みすぎじゃないか、と言っているんだ。
今、時雨がどう思っているのかは、知らんが……
今のままじゃ、潰されるのはわしらじゃ。」
「っ!」
親父は、俺のことを見透かしてる。
俺だって、分かってる。
でも、それでも真白を早く救いたいんだ。
「なぁ、時雨。
今回わしは、手を貸さん事にする。
これは、お前の組長への試練じゃ。
冷静に考えて、行動しろよ時雨。
今回は、下手すれば。
如月組が、潰れるからな。」
そう言い残して親父は部屋を出ていった。
さっきの親父は本気の顔だ。
試練か……
おそらく真白は、木下組の本家にいるはずだ。
真白には、早く会いたくてたまらないが、今は落ち着こう。
まずは、情報収集からだな。
今回だけは、死んでも負けられねぇな。
すると、電話がかかってきた。
俺はそれを取った。
『もっしも~し
如月組若頭さんの携帯で合ってますか?
僕~、リキヤで~す。』
「なんだ。
俺は、今悪いが忙しい。
お前には構ってる暇はない。」
『まぁまぁ、そんなこと言わずに~。
ていうか、せっかく僕が忠告してあげたのに~、真白くん拐われちゃって残念ですね~』
「お前には、分かっていたのか。」
『秘密ですね~。
でも、いいこと教えてあげますよ。
真白くんの情報。
それも、無料で‼』
「なんで、お前がそこまでする。」
『面白いからに、決まってるじゃないですか~。
では、言いますよ。
まず一つ目。
今の真白くんは、体を売られていまーす。
つまり、色んな男とヤってるって、ことだね~。
次に二つ目。
実は、5日後にも木下組が、デカイ密売をしま~す。
最後に三つ目。
如月組専属医の事をよく見ること~。
最後のは、情報じゃなくて忠告だね~。』
「どういうことだよ。」
『そこは、自分で考えてね~。
じゃあ、バイバ~イ』
そう言って、電話が切れた。
どういうことだ。
最後のやつ………
隼の事をよく見ろって。
それに、真白の体が売られてるだ。
本気でぶっ殺してやる。
真白の綺麗な体に、汚い手で触りやがって。
絶対に許さねぇ。
絶対に助けてやるからな、真白。
待ってろ。
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