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僕が目を覚ますと、女の人みたいな人がいた。
何か喋ってるよくわかんないけど。
「はぁ~。もう。
あの、男達サイテーね。
あら、目が覚めたの?
私の名前は星野雅ホシノミヤビよ。
あなたの、お世話係り。
もしかして、あなた聞こえてないの?
真白くん?」
「……はい。」
「名前には、反応したのね。」
やっぱり、何を言ってるのかよく分かんないや。
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
雅side
ストレスからくるものでしょうね。
さて、どうしようかしら。
どうやったら、真白くんにつたえられるかな。
あと、3時間後にはまた男の人達が来る。
ほんとにクズばっかりよね。
助けてあげたいけど……
私じゃ何もしてあげれないし。
結人なら、どうにかできるかもしれないけど、組長には逆らえない。
私が悩んでいると、ドアが開いて結人が果物を持って入ってきた。
「なんだ、星野いたのか。」
「そりゃ、世話係だからね。
それより、星野ってやめてよね。」
「昔とは違う。
それより、真白どうだ。」
「耳が多分聞こえていないわ。
自分の名前には反応するみたいだけど。」
「そうか……
これ、食えそうなのか?」
「分からないわ。
ちょっと、待ってね。」
私は、辺りを見回した。
真白くんは、ぼおっとしている。
すると、部屋の端の方に紙とペンを見つけた。
真白くん、文字読めるかしら。
やってみる、価値はありそうね。
そう言って、私は紙に文字をかいた。
〈真白くん。
私の名前は、星野雅っていうの。
あなたのお世話係。
果物食べれそう?〉
私は、その紙を真白くんに見せてみた。
真白くんは、反応を見せた。
良かった、読めたわ。
「……一口なら。」
そう一言真白くんは、小さな声で言った。
「星野、食べさせてやってくれ。」
「えっ。
結人は、どうするの?」
「俺は、仕事に戻る。
真白の事頼んだぞ。」
「ねぇ、待って。
仕事、そんなに忙しいの。
真白くん、どうにかしてあげれないの。」
「忙しい。
如月組とおそらく、抗争になるからな。
それに、マフィアのこともあるし。
俺は、組長には逆らえない。」
「そう。
分かったわ。」
私がそう言うと、結人は部屋を出た。
私は、真白くんに果物を食べさせた。
結局、ほんの少ししか食べなかった。
そのあと、真白くんを寝かせて私も部屋を出た。
そして、考えていたのは真白くんのこと。
助けてあげたいな。
でも、どうすればいいの。
如月組といえば、隼がいたわよね。
どうにかして、会えればいいけど。
無理そうね。
真白くんの事精一杯助けてあげよう。
私は、胸に誓った。
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