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俺は起きると、昼まであともう少しの時間だった。
あっ、やべぇ。
早く用意しないと、間に合わない。
俺はそう思って、急いで用意をして公園に向かった。
公園に着くと、金髪のいかにも美青年と言うのが正しい人物がいた。
そう、結人さんだ。
結人さんは、俺を見つけると手招きをした。
可愛い。
俺は、そう思いながら結人さんが座っているベンチに座った。
「こんにちは、結人さん。」
「よう、隼。
久しぶりだな。」
「はい。
久しぶりです。
それで俺は、結人さんの何を手伝えばいいんですか?」
「俺と、如月組若頭の仲介役になってくれないか。」
「わかりました。
具体的には、何をすればいいんですか?」
「情報を伝えてほしいんだ。
あと、3日。
3日でことは起きる。
それまで、俺は如月組にとって有力な情報を言うから、それを如月組の若頭に伝えてくれればいい。」
結人さんは、俺に言った。
でも、疑問が残る。
何で、木下組が不利になるような事をやるんだ。
何か、考えがあるのかもしれないけど、俺はさっぱり分からない。
もしかしたら、罠かもしれない。
どっちなんだ?
俺が悩んでいると、結人さんが言った。
「隼、悩んでいるだろ。
何が聞きたいんだ、言ってみろ。
答えてやるから。」
「………結人さんは、何で木下組が不利になるようなことばかり言うんですか?」
「あぁ、それはな俺が木下組を潰したいからだよ。
俺は、木下組を恨んでいる。
昔の事を覚えてるか?
昔って言っても、そこまで昔じゃないが。」
「はい。
覚えてますよ。
忘れるわけないじゃないですか。
だって、あれわ………」
「隼のせいじゃない。
あれは、仕組まれた事だったんだよ。
木下組にな。」
「えっ、」
仕組まれた事?
木下組に……
それでも俺は……
「結人さんを守れなかった事には、かわりないですよ。」
「そんなことない。
俺は、お前に救われてたよ。
雅だって、そう思ってる。
俺は、木下組を潰したい。
ついでに、真白を救いたい。
だから、分かるよな隼。」
「……手伝います。
結人さんのことなら、何でも。
でも、また一人で抱え込まないでください。
俺でも、雅さんでもいいので頼ってください。」
「あぁ。
分かったよ隼。
また、連絡する。
じゃあな。」
そう言って、隼さんは俺の頭を撫でて帰っていった。
俺は、暫く公園のベンチで座っていた。
まだ、一月の中頃で外は寒い。
でも、今はそんなのどうでもよかった。
木下組が仕組んだ事。
結人さんは、本当に何を考えてるんだ。
胸騒ぎがする。
結人さんは、誰かを頼るなんて事は、絶対にしない。
あの人は、限界以上に抱え込むから。
俺は、やっぱりなんにもしてやれない。
それでも、結人さんに頼まれたことなら完璧にやりこなそう。
俺は、心に誓い家に帰った。
家に帰って、スマホを見るとメールが入っていた。
送り主は不明だが、内容からするに結人さんだろう。
〔3日後の密売メンバーについて言う。
普通の組員が25人。
幹部が7人
午後10時から。
その間、組長は繁華街の○○キャバクラでのんでいる。〕
俺は、内容を確認して時雨に連絡をいれた。
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