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圭太side
俺は、久しぶりに真白に会った。
真白は、俺のことをちゃんとお兄ちゃんと、認識している。
俺にとって、ここまで嬉しいことはない。
俺は、真白逃がしてからというものろくな暮らしをしていない。
ずっと、拷問されていたからだ。
その俺を、星野さんと北島さんに救ってもらった。
そして今後悔している。
せっかく、真白に幸せになってもらいたかったのに、またこんなことになっている。
今回は、父さんの時よりひどい。
俺は、真白を優しく抱き締めた。
横で星野さんは静かに見ている。
「真白、ごめんな。
なんもできなくて。
本当にごめん。
今度こそ、救って見せるから。
今度は、俺一人じゃなくて色んな人達に。」
俺が言うと、真白は俺の頬に手を当てて言った。
「僕のこと嫌い?」
俺は、胸が凄く痛かった。
勿論俺は、真白を嫌いなんて微塵も思ったことはない。
でも、俺は真白から父さんを助けるためにあの日最低な事を言った。
真白は、今でも気にしてたんだ。
「そんなことない。
お兄ちゃんは、真白の事がずっと好きだよ。
本当にごめんな。
真白。」
俺が言うと、星野さんが驚いていた。
「凄いわね、流石兄弟なのかしら、真白くんほんの少し表情が和らいだわ。
まだ、しっかり耳は聞こえてないかも知れないけど、実の兄なら何となく分かるんでしょうね。」
俺は、真白をみた。
真白は、ただでさえ白い肌なのになお白くなっている。
それから、色んな人に殴られたりしたのか痣が目だって見てる。
そして何より、凄く細い。
少し力を入れて握ったら、今にも折れそうなくらいだ。
さっきも、栄養材打たれてたし。
あまり、食欲がないんだろうな。
俺が、真白みて思っていると星野さんが言った。
「さぁ、圭太くん。
真白くんに、このお粥食べさせてあげてくれる?
そんなに、食べれないかもしれないけど、せめて3口ぐらいは食べさせてほしいわ。」
俺は星野さんに言われて、真白にお粥を食べさした。
真白は、一口でもう限界そうだったけど、なんとか3口食べさした。
「なんとか、食べてくれたわね。
良かったわ。」
「真白ここに来てから、いつもこんな感じなんですか?」
「そうね。
日が経つに連れて弱っていってるわ。
でも、明日までの辛抱だから。
それまでは、私達でなんとかするしかないわ。」
「明日まで……
あの、気になってたんですけど、その如月組と真白の関係ってなんなんですか?」
「あら、知らないの?
如月組若頭と、真白くんは恋人よ。」
は?
恋人? 真白に?
今まで外に出てなかったのに、外に出たら恋人?
それに、真白に好きってことが分かるのか?
俺は、頭の中が謎で一杯だった。
「あの、それ本当なんですか?
それから、その人は男ですか?」
「えぇ、本当よ。
そうよ、男だわ。
フフッ、謎が一杯って顔ねお兄さん。」
星野さんは、俺をからかうように言った。
当たり前だ。
真白に、恋人。
真白が幸せならいいが。
無理矢理なら殺す。
俺は、今度こそ本当に真白を幸せにしてみせる。
俺は、心に自分自身に命に懸けて違った。
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