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「若、待ってください。」
そこには、幹部10人がいた。
「なんだ。」
「組員達は、山本の言葉で納得できましたが。
我々はちゃんと納得できていません。
理由を聞かせてください。」
「目が本気だったからだ。」
「目?」
「あぁ。
杉村を問い詰めたんだよ。
そしたら、あの正確な情報は全て木下組若頭本人が漏らしていた。
それから、リキヤが持っていた情報も若頭本人から聞いたそうだ。
その時の、杉村の目も本気だった。」
篠崎も他の幹部達もまだ納得いかなそうな顔だった。
ただ、咲と北原だけは納得していた。
他のやつはやっぱりこの理由じゃ、納得しねぇか。
でも、これ以外の理由は無いしな。
これで、納得してもらうしかねぇ。
すると、鈴木が言った。
「分かりましたよ。
若って、結構頑固なとこありますよね。
俺らが、これから何を言おうと変えるきは、ないんでしょう。
なら、俺は従いますよ。
俺は、準備があるんで失礼します。」
鈴木は部屋から出ていった。
「はぁ。
そうですね。
変えるわけないですね。
わかりました。
それでいいな。」
篠崎が言うと、他の幹部も本当の意味で腹が括れたようだ。
「じゃあ、各自最終準備をして作戦に備えろ。」
俺は、言うと部屋を出て自分の部屋に行った。
やっと、真白に会える。
会ったら、とりあえず抱き締めたい。
それから、キスをして大好き、愛してると言いたい。
待ってろ、真白。
俺が、お前を迎えにいく。
俺が、考えていると隼が部屋に入ってきた。
入ってくると、ソファに遠慮なく座った。
「ノックぐらいしろ。
それから、少しは遠慮しろ。」
「あぁ、悪いな。
作戦、今日だったよな。
絶対に死ぬなよ。」
「当たり前だろ。
俺が、死ぬとか思ってんのかよ。
真白と結婚して、幸せにするまで死ねねぇよ。」
「そうかよ。
俺は、本家で待ってる。
怪我してくんじゃねぇぞ。
俺の仕事が増えるから。」
「あぁ、分かってるよ。
おい、隼。
お前言いたいことあるなら、はっきり言え。」
俺が言うと、隼は俺の目をみて言った。
「結人さんと、雅さんをたのむ。
本当に頼む。
俺の大切な人達なんだよ。」
「それが、言いたかったことかよ。
まぁ、任せろ。
なんとかする。」
隼は、ホットしていた。
どんだけ、大切なやつなんだよ。
まぁ、幼馴染みの頼みだからな。
ここで、とりあえず恩を返すのも良いだろう。
そして、俺は言った。
「分かったから、もう部屋を出ろ。
俺も、準備があるから。
心配すんな。」
隼は、頷くと部屋を出ていった。
俺は、一人の部屋で凄く冷静にいた。
大丈夫。
うまくいく。
真白、待ってろ。
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