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「真白!!!!!」
俺は、叫んだ。
「がっは、」
目の前は赤い血が、飛び散っていた。
それが、真白のじゃないことを認識するには、そう時間はかからなかった。
そう撃たれたのは、真白の兄貴だ。
鈴木と藤堂が一斉に木下組のやつらを取り押さえていった。
俺は、真白の兄貴にかけより傷口をふさいだ。
ただ、血は止まらなかった。
「おい、しかっりしろ。」
「ぐはっ、……ハァハァ。
あ……の、き、きさらぎさん……ハァハァ。」
「おい、喋るんじゃねぇよ。
死ぬぞ。」
「……ま、…真白のこと……ハァ。
ウッ………し、幸せに……。
してやって……ハァハァ、……ください……」
「分かった。
だから、死ぬな。
真白も会いたがってる。
おい!おい!」
「……ハァ……よかった……」
そう言うと真白の兄貴は、満足そうに微笑んで息を引き取った。
そして、ここ場でただ一人場違いな奴がいた。
木下組組長だ。
「ハッ、ハッハハハ!
これは、面白い。
傑作だな。
東条の息子共は、本当に面白い。
そうだ、そうだ、北島~。
お前も早く助けに行かないとな~。クスクス。」
北島が怪訝そうな顔をして言った。
「助けに?
なんのことだ。」
「星野だよ、星野。
あいつも裏切り者だろ。
今頃どうなってるかな~。
考えただけで、笑いが込み上げてくるぜ。」
北島は、顔色を変えた。
「星野に、雅に何をやったんだ!
答えろ!!」
「そう、吠えるな。
何、拷問室で何かされてるんじゃないか?
まだ、入って二時間だから半殺しですんでるんじゃねぇか。」
それを聞くと北島は、走っていった。
そして、俺は1度真白の兄貴を床に置いた。
そして、真白の所にいき鎖を無理矢理壊して、今度こそ真白を自分の腕の中に納めた。
「真白。
真白。よく頑張ったな。
もう、大丈夫だから。」
反応はなかった。
それに、凄く軽い。
家に帰ったらたくさん食べさしてやらないとな。
我が儘もたくさん聞いてやろう。
好きなこともたくさんさせてやる。
そして、俺は言った。
「おい、北原。
木下を拷問室に、連れていって洗いざらいはかせろ。
そんで、山本。
お前は、とりあえず帰ったら杉村にみてもらえ。
それから悪いが、真白の兄貴を車に乗せてやって来れ。
鈴木、組員達に伝えろ。
撤収だ。
藤堂。
お前は、北島を追いかけて助けてやれ。
そしたら、本家に帰ってこい。」
北原は木下を引きずって部屋を出ていった。
そして、山本は真白の兄貴を丁寧に持ち車に向かった。
藤堂も鈴木もそれぞれのやることに向かっていった。
俺も、真白と一緒に車に戻ろうとしていたとこだった。
その時、また一発の銃声が聞こえた。
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