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俺は、咲に支えてもらいながら本家に帰った。
時計はもう夜中の二時を指している。
俺は、一人の組員に言われた。
「若、お疲れさまです。
お怪我をなされてるでわありませんか!!
大広間に行ってください。」
「大広間?
怪我人がそんなにいるのか?」
「はい。
二つ目の所が、作戦には成功しましたが……」
「そうか、分かった。
山本、悪いが大広間まで着いてきてくれ。」
「はい。」
そう言って、俺と咲は大広間に行った。
大広間に入ると、薬品の臭いがする。
組員達は、俺と山本に挨拶をしていた。
「「若、お疲れさまです。」」
「「山本さん、お疲れさまです。」」
隼がこちらを見つけると、名前を呼ばれた。
「時雨!」
「よう。
怪我人が多いな。」
「あぁ。
お前も怪我してるじゃねえか。
それと、そいつって真白か?」
「そうだ。
俺より、先に真白を見てくれ。
息は、してるんだが全く反応がないんだ。」
「分かった。」
俺は、隼に真白を渡した。
そして、俺は近くにあった椅子に腰を下ろした。
すると、篠崎が来た。
「若。」
「篠崎……
お前、腕。」
「すみません。
少し、しくじりました。
ですが、死人は出ていません。
作戦も成功しました。」
篠崎の腕は、包帯に巻かれていて、血がついていた。
撃たれたのか。
「他に何人怪我したんだ。」
「組員が、12人。
それから、久保田が重症をおって、病院で手術をしました。」
「っ、久保田がか?」
「はい。
命に別状はないそうです。」
久保田が重症。
どんだけ、強かったんだ?
こいつらは、それなりのベテランなはずなのに……
「そんなに、手強かったのか?」
「はい。
木下組は、何とかすぐに鎮圧できましたが……
マフィアの方は、凄く手強かったです。
銃撃戦になってしまいました。」
「そうか。
でも、死人がいないのはいいことだ。
ありがとう。」
俺が言うと、何故か篠崎は俺の方をみて固まった。
なんだ?
俺、なんか変なこと言ったか?
篠崎が固まっていると、また大広間のドアが開いた。
藤堂と北原、星野が入ってきた。
星野は、全身血塗れになっていた。
「若っ!」
「藤堂、どうしたんだ?」
「俺、少し我を忘れて……
その。
何人か半殺しにしてしまいました。」
またか、こいつは。
まぁ、殺さなかっただけましだな。
「そうか。
でも、あの二人をちゃんとここまで連れてきたんだ。
それだけで、上出来だ。」
「ありがとうございます。
木下組にいた組員は、全員撤収させました。」
「あぁ、分かった。」
俺が言い終わると、隼の声が聞こえた。
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