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2ー7
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時雨side
俺は、腕の中で眠っている愛しい人を見た。
「やっぱりまだ、早かったか。
怖い思いをさせて、悪かったな真白。」
俺は、1度真白をベットに寝かせて、濡れタオルを取ってきて真白を拭いた。
真白は、たまに寝苦しそうにしていたが、ちゃんと眠っている。
俺は、真白に服を着せて掛け布団をちゃんとかけてやってから、リビングのソファに座った。
すると、電話がかかってきた。
「なんだ、咲。」
『すみません。
今日は、休日を過ごしておられるはずだったのに……』
「別にいい。
それより、要件を話せ。」
『はい。
実は、藤宮組と橘組が動き出しそうです。』
「っ!
それは、本当なのか?」
『はい。
若、明日は組に顔を出されることはできますか?』
「あぁ、大丈夫だ。」
『でしたら、詳しいことはまた後日、お話いたします。』
「わかった。悪いな。」
俺は、そう言うと電話を切ってため息をついた。
「はぁ〜。」
次から次えと問題が………
木下組の次は、藤宮組と橘組か。
この、2つの組は絶対に木下組とは、比べ物にならないほど手強い。
藤宮組は、関東じゃ2番目に有名な組だ。
つまり、俺達の次って事。
橘組は、東北が拠点で東北の半分は橘組が、仕切っていて、それなりの組。
今、俺達の組を含めた3つの組が敵対している。
それだけじゃない。
今回は、きっとデコも動いてくる。
絶対に油断も隙も見せちゃいけない。
下手したら、死ぬどころかムショに行く可能性だって出てくる。
親父も手を打つだろうが、どうするかは俺には検討が、つかない。
ただ、変わらないのは真白を最優先にするって事。
それだけは、何があっても変わらない。
俺はそう考えると、1度考えるのをやめて、隼に電話をかけた。
隼は、すぐに電話にでた。
『なんだ。』
「明日、真白を俺の家で見ていてくれ。
北島と一緒に。」
『見るのは、いいが。
何で、結斗さんもなんだ?』
「護衛は置くがそれでも、心配なんだよ。
念には念をだ。
木下組の時の、二の舞いは嫌だからな。」
『分かった。
何時に行けばいいんだ?』
「8時には来てくれ。」
『了解。
じゃあ、切るぞ。』
「あぁ。」
俺が言うと、電話は切れた。
そして、俺は真白の様子を見に寝室に行った。
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