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2ー8
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寝室に入ると、真白が魘されていたので、頭を撫でながら名前を呼んだ。
「真白、真白。
大丈夫。
真白。」
「………………時雨さん?」
真白は、まだ寝ぼけているのか俺の手に顔を寄せてくる。
俺は、つい可愛くて真白のおでこにキスをすると、真白は目が覚めたのか驚いていた。
「し、時雨さん!」
「真白、おはよう。
魘されてたけど、大丈夫か?」
「大丈夫です。
そんなことより、僕、僕…………」
真白は、言い終わる前に泣き出してしまった。
俺は、真白の事を抱き寄せて背中を押す摩った。
多分、寝たことを自分が悪いと思ってるんだろうな。
そんな事ないのに。
俺が、急ぎすぎただけなのに……
「真白、すまなかったな。」
「……グスッ…………なんで、……時雨さんが……ヒック……謝るんですか?」
「真白の事をもっと、考えてやれば良かったのに急ぎすぎた。
真白のペースで、いけばよかったのに……」
俺が言うと真白は、そんな事ないと言うように首を横に振った。
「……フェ……僕はのせいで………ズッ……」
「そんなこと、ないよ。
俺は、こうやって真白を抱きついてる方がいい。
大丈夫。大丈夫。
真白、焦る事なんてないんだよ。
俺と、真白の未来はまだまだあるから。
だからな、真白。
大丈夫。
そんなに泣くと、目が腫れるよ。」
真白は、その後も暫く泣いていて、泣き終わったかと思うと気を失うように寝ていた。
俺は、真白がまた魘されないように抱き締めながら一緒に寝た。
でも、俺はそう遠くない未来に真白を傷つける事になる。
これは、まだ俺自身も、他のやつも知らないこと。
知ってるのは、神様ぐらい。
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