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2ー9
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真白side
ここは、どこなんだろう…
あれは、時雨さんだ。
僕は時雨さんの、名前を呼んだ。
「時雨さん!!」
「誰だ?」
えっ、なんで。
「こっちに、来るな。
本当に誰なんだよ。
汚い…………」
待って、待ってよ、時雨さん。
やだ、やだ。
時雨さん…………
「時雨さんっ!!
はぁ、はぁ、はぁ、
ゆ、夢か。」
僕は、さっきのが夢だと分かると気持ちを整えた。
夢の筈なのに凄く怖い。
横に、時雨さんがいない。
仕事に行ったのかな。
凄く寒いよ。
僕は、枕の横にあったネックレスを手に取った。
僕の頭の中は、時雨さんで一杯だ。
僕は、少しでも気持ちを落ち着けるために深呼吸をした。
すると、ドアが開いて隼さんが入って来た。
「隼さん……」
「起きてたのか。
ん?真白、お前しんどくないか?」
「えっ、大丈夫ですよ。」
「そんなわけ、ねぇだろ。
ちょうど、体温計持ってきたから測ってみるぞ。」
そう言うと、隼さんは僕の脇に体温計を当てた。
ピピピッ
「やっぱり、熱あるじゃねぇか。
真白、ちゃんと寝とけ。
点滴の用意持ってくるか。」
待って、行かないで。
「隼さんっ!」
僕は、いつの間にか隼さんの名前を呼んでいた。
隼さんは、驚いている。
「ど、どうしたんだ?」
「ご、ごめんなさい。
やっぱり、何でもないです。」
「今日は、ソファで寝てるか?」
僕が何も言わず無言で頷くと隼さんは、僕を抱き上げてソファまで連れていってくれた。
ふと、キッチンの方を見ると人がいた。
「ほら、真白どうした?」
「あ、あの人…」
「あぁ、今日は結斗さんも来てるんだ。
点滴するぞ、腕見せろ。」
僕は、隼さんに腕を見せた。
僕に点滴が、ちゃんと付くと北島さんが、毛布となにか飲み物を持ってきていた。
「真白、これ。」
「あ、ありがとうございます。」
ホットココアだ。
あったかい。
北島さんは、僕にとったら少しだけ怖い。
何かをされたわけでもないけど、凄く思い出してしまうから。
僕は、色々頭で考えながらホットココアを飲んだ。
「なぁ、隼。」
「なんですか」
「俺は、向こうの部屋で仕事をして来るから、何かあったら呼んでくれ。」
「分かりました。」
僕は、二人のやり取りを聞いてると凄く眠たくなって、飲み物を机に置いて眠りに落ちた。
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