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2ー18
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真白side
「真白、真白。」
僕は時雨さんの声で目が覚めた。
僕が、時雨さんの顔を見ると優しく微笑んで頭を撫でてくれる。
「時雨さん、おかえりなさい。」
「ただいま、真白。
体辛くないか?」
「大丈夫です。
ごめんなさい。僕凄く寝てたみたいですね。」
窓の外を見ると、起きてた時は明るかったのに、今はもう真っ暗だ。
「大丈夫だよ、真白。
何か、食べれそう?」
「少しなら……」
ホントはお腹なんか全く空いてなかった。
それに、食欲なんてない。
でも、僕は時雨さんが困るのが嫌だから少しだけ嘘をついた。
「なら、作るから一緒に食べよう。
ちょっと、待っててな。」
時雨さんは、そう言うと立ち上がってキッチンに行ってしまった。
僕は何もするわけでもなく、ソファの上で毛布にくるまりながら、ぼうっとしている。
暫くすると、時雨さんが来た。
「真白、今日はあったか梅おろしうどんだよ。
無理して、食べなくていいから、食べれる分だけ食べような、真白。」
僕は、頷いた後にいただきますを言って食べた。
時雨さんが作ったご飯はどれも美味しい。
今回のも、さっぱりしていてとても食べやすくて、僕はますます時雨さんを好きになってしまう。
結局僕は、半分も食べれなかったけど時雨さんは大丈夫だよっと、言ってくれた。
残りは時雨さんが食べて、今はまったりタイム。
僕は時雨さんの、腕の中に収まっている。
「なぁ、真白。」
「どうしたんですか?」
「学校、いつ行ってみたい?」
「学校ですか?
僕は、いつでも。
でも、まだ僕人が怖いので……
ちゃんと、学校生活できるのか心配です。」
「そっか、そっか。
そうだよな。」
「なんで、急に聞いたんですか?」
「真白に行かせようと思う学校、小中高大って全部一貫なんだよ。
だから、早めの方がいいかなって思ったんだ。
リハビリにもなるしなって。
でも、ちょっと無理そうだな。
やっぱ、高校からにするか。」
時雨さんは、僕を中学から入れたいのかな。
僕、時雨さんの事困らせてる?
どうしたら、いいんだろう。
僕は、悩んだ末に出した結論は。
「あっ、あの時雨さん。
僕が、もう少し人に慣れたら。
中学校から、行ってみたいです。」
「本当に大丈夫なのか?」
「はい!!」
心配な事はたくさんあるけど。
これで、時雨さんは困らないはずたがら。
「なぁ、真白約束してれるか?
学校に行くにあたっての。」
「わかりました。」
「じゃあ、約束その1。
絶対にしんどくなったら、言うこと。
その2、困った事があったら俺に言うこと。
その3、1人で抱え込まない事。
その4、俺に対してもっと甘えたりする事。
つまり、俺にもっと我儘を言うこと。
約束できる?」
「えっ、あっはい。
できます。」
「よし、じゃあ寝ようか。
明日朝、一緒に風呂入ろうな。
明日は、俺昼までいるから。
明日もたくさん喋ろうな。」
僕が頷くと、時雨さんは僕を抱き上げて寝室まで連れて行ってくれた。
そして、ベットの中に2人で入った。
「おやすみ、真白。」
「おやすみなさい、時雨さん。」
そう言った後に、向かい合って眠りについた。
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