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2ー32
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俺は、美由紀を教室に送った後屋上で放課後まで時間を潰していた。
キーンコーン
カーンコーン
迎えに行くか。
俺は、そう思ったあと立ち上がって美由紀を迎えに行った。
美由紀は、友達と楽しそうに喋っていて俺を見つけるとこっちに来た。
「時雨〜!!
迎えに来てくれてありがとう。
家行く前に、スーパーよっていい?
晩御飯の材料買わなきゃ。」
「分かった。
なら、行くぞ。」
俺と美由紀は、その後スーパーに行って美由紀の家に行った。
俺は、両手に荷物があって重い。
勿論、美由紀には言わないけど。
玄関に入ると、美由紀は俺に謝ってきた。
「ごめんね。
荷物、重かったでしょう。
あと、もう少しだから頑張って。」
「大丈夫だ。
早く、キッチン行こうぜ。」
「うん、ついてきて。」
キッチン着くと、俺はすぐに荷物を降ろした。
「お疲れ様。
時雨は、そこの椅子に座っててくれる?
そこからなら、私の事見えるわよ。」
「分かった。」
俺は、美由紀の事を見るのは嫌じゃない。
だから、なんなく承諾したけど美由紀本人は、俺が承諾するとは思ってなかっのか、顔が真っ赤だった。
「顔、真っ赤だぞ。」
「うるさい。」
「クス、まぁいい。
今日は、何を作るんだ?」
「えっ、あぁ。
肉じゃがよ。
昨日まで、おでんしてたからその残り汁で作るの。」
「ふ〜ん。
俺、何か手伝える事ないか?」
「特にかな〜。
あっ、でももうすぐ勇貴が帰ってくるから相手しといて貰っていい?」
「っ、わ、分かった。」
俺が言うと、タイミングよく美由紀の弟は帰ってきた。
「ただいま〜、ねぇちゃん。」
「おかえり、勇貴。
手洗い、うがいしてきなさい。 」
「めんどくさいよ。
って、時雨さん居るじゃないですか。」
美由紀の弟、勇貴は俺を見るなり寄ってきて喋りかけてきた。
俺は、美由紀頼まれた事だから相手をする。
疲れる。
これが、俺の正直な本音だ。
暫くすると、晩御飯ができて3人で食べた。
俺の携帯には、連絡が来ている。
〈早く、帰ってこい。 〉
隼からだ。
俺は、食べ終わると椅子から立ち上がった。
「ごちそうさま。」
「なに、時雨。
もう帰るの?」
「あぁ。悪いな。
晩御飯、美味かった。」
「時雨さん、もう帰られるんですか?
もっといてくれればいいのに。」
「勇貴、そんな事言わないの。
私、玄関先まで送るわ。
勇貴は、賢く晩御飯食べてるのよ。」
「わかったよ。」
俺は、美由紀に玄関まで送って貰った。
外に出ると、少し肌寒い。
「美由紀、今日はありがとうな。」
「ううん、いいのよ。
勇貴も、喜んでたから。
私にとって、時雨も大切だけど、勇貴もとっても大切だから。
大切な人の喜ぶところを見るのは、嬉しいものよ。」
「そうか。
じゃあ、俺は帰るな。
また、明日。」
「うん。
あっ、あと時雨一つだけ。」
美由紀は、そう言うと俺の耳元で囁いた。
「I will continue to love you.」
美由紀は、囁いたあとすぐに家の中に入ってしまった。
貴方を愛し続けます。
今日は、やたらとベタな事をしてくるな。
嫌じゃないけど。
俺は、にやける顔を抑えながら家に帰った。
そして、この次の年。
俺は、後悔する事になる。
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