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2ー33
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俺が2年生になるった時は、俺は毎日喧嘩をする日々だった。
今まで、喧嘩を辞めろなんて誰にも言われてこなかったが、その頃になると隼や、美由紀が俺に喧嘩を辞めるように言う。
それでも、俺は喧嘩を辞めなかった。
そして、そんなある時。
12月で外は凄く寒い。
俺は、いつものように美由紀を家まで送り届けて繁華街をふらついていると、電話が鳴った。
美由紀だ。
俺は、電話に出ると美由紀の今にも泣きそうな声が聞こえる。
『時雨、お願い助けて。』
「美由紀?
どうしたんだ、今どこにいる。」
『今は、家よ。
家に帰ってきたら、急に電話が鳴って、それで、
それで…………グスッ、』
「美由紀、落ち着け。
今すぐ、家に行くから。
絶対に、そこを動くなよ。
絶対だぞ。」
『……ヒック、分かった。』
俺は、そのまま電話を切って走った。
美由紀の家に着くと、俺はチャイムもならさず玄関のドアを開けた。
そこには、靴を履いたまましゃがんで震えている御幸がいる。
俺は、すぐに美由紀を抱き締めた。
「大丈夫、大丈夫。」
「……グスッ……時雨。」
「大丈夫だから。
何があったんだ、俺に話してくれ。」
「勇貴が、勇貴が…………
携帯で…………殴られてて。
どうしたら………」
勇貴?
携帯?
俺は、美由紀の携帯を開くと何通もメールが来ている。
俺は、その一つを開くと勇貴がリンチされている写真が載っけられていた。
俺が他のも見ようとすると、電話が掛かってきた。
公衆電話。
俺は、それを見るとすぐにでた。
『もしも〜し。
聞こえてるかな?』
「誰だ。
一条勇貴に何をしたんだ。」
『何って、写真見てないの?
せっかく、送ったのに。
お前は、覚えてないかもしれないけど俺は、お前にボコボコにされた奴で〜す。
お前に、復讐したくてこんな事したんだぜ。
一条勇貴は如月時雨を呼び寄せるための餌だよ。』
「何処にいる。
そいつを返せ。」
『9番倉庫にいるぜ。
あっ、それから1人で来いよ。
お前と交換条件だ。
他のやつを連れきたら、このガキは殺す。
いいな、』
「分かった。」
俺は、電話を切ったあとすぐに立ち上がって外に出ようとした所を美由紀に止められた。
「待って、時雨。
勇貴は、どうなってるの。
あの、写真は本物?」
「写真は、本物だ。
今から、俺が助けに行ってくる。
こうなったのは、全部俺のせいだすまない。」
「時雨。
時雨まで私を1人にしないでよ………」
「俺は、ちゃんと助けたあと戻ってくる。
だから、安心しろ。
待ってくれ。頼むから。」
俺が言うと、美由紀は頷いた。
「俺に何かあるか、それか心細いんだったら、隼を頼れ。
きっと、力になるから。
じゃあ、俺は行ってくる。」
俺は、ドアを開けて9番倉庫まで走った。
喧嘩ばっかりしていたら、恨みを買うのは当たり前だ。
自分の撒いた種は、自分で拾わなきゃならねぇ。
だけど、そこに第三者を巻き込むのはお門違いだ。
待ってろよ。
もう1回、ボッコボコにしてやるよ。
再起不能になるまでな。
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