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部屋に入ってきたのは、隼と医者。
隼は、さっきまで真白が座っていた椅子に座り医者は、隼の横に立っている。
そして、最初に俺に話しかけてきたのは隼。
「真白と話してどうだったんだ?」
「そうだな。
真白の話は、驚く事もあったよ
でも、ほとんどの話に対して初めて聞く話じゃないような気がした。」
「そうか。
明日も会うんだろ。」
「あぁ、会うよ。
今日の夜ゆっくり考えて、また真白と喋る。
まぁ答えは、ほぼ決まっているけどな。
隼、俺がいない間、真白の事頼むぞ。」
「おう。
ていうか、お前真白の事今どう思ってるんだ?」
「好きかは、まだ分かんねぇけど。
手放したくないし、ずっと側にいてやりたい。
俺自身、真白の側にいるのは凄く落ち着くからな。
それと、真白と話してみて記憶が無いのを初めて後悔したよ。」
俺が言うと隼は、そうかと言った。
次に俺に話しかけてきたのは、医者。
「記憶は、絶対戻るとは言えない。」
「分かってます。
ですが、絶対戻らないと言うわけでもないでしょう。」
「そうだね。
失くした、本人に取り戻したいっていう思いがあるのなら取り戻せる確率は、増えると思うよ。」
「わずかでも、取り戻せる確率があるなら俺は、それに賭けますよ。」
「なら私たち医者は、できる限りのサポートをしよう。
何かあったら、何でも言ってね。
今日は、もう部屋を出よう杉村さん。」
医者の言葉で隼は、立ち上がった。
「そうですね。
時雨明日は、昼過ぎくらいにここにくる。」
「分かった。」
俺が言うと、隼と医者は部屋を出ていった。
部屋で一人になった俺は、今日の出来事を振り返る。
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