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真白side
僕と時雨さんは、暫く抱き合っていた。
僕は、何故か時雨さんの名前を呼んでみる。
「時雨さん。」
「どうしたんだ?」
「えっ、あっと、呼んでみただけです。」
時雨さんは、不思議そうな顔をしている。
でも、本当にただ呼びたかっただけ。
特に理由とかは、ない。
時雨さんは、ため息をつく。
あれ?迷惑だった?
どうしよう……
僕は、直ぐに謝った。
「ごめんなさい、時雨さん。
やっぱり、迷惑でしたよね。
ごめんなさい。」
「俺は、迷惑だなんて思ってないよ。
ただな……」
「どうしたんですか?」
「そのなんだ、好きな人を目の前にしてああいう可愛い事されるのは、ちょっとな。」
えっと、どういうこと?
可愛い?
ん?
やっぱり迷惑ってことじゃ……
「真白、絶対に何か凄い勘違いをしてると思うぞ。
俺は、迷惑だって絶対に思わないって。
そうじゃなくてな……
その、真白の可愛いとこを見ると俺だって欲情するんだよ。」
欲情?
よくじょう?
そ、それってつまり……
僕は、思わず下を向いてしまった。
その後にまた、時雨さんのため息が聞こえる。
「はぁ。
真白、そういう所も本当に可愛いから。」
「時雨さんは、そ、その僕を抱きたいですか?、」
僕が聞くと時雨さんは、驚いた顔をしていた。
あれ、変な事言ったかな?
だって、欲情ってそういう事したいって意味だね。
前は、迷惑かけちゃったけど今ならいける気がする。
だから……
「僕は、大丈夫ですよ、時雨さん。」
「真白……」
時雨さんが僕の名前を呼ぶと顔を近ずけてくる。
僕は、キスをされると思って目を閉じるその時だった。
コンコンっ。
「如月さん、夕食お持ちしましたよ。」
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