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「んっ…………。」
僕は、夢から目が覚めた。
いつのまに寝ちゃったんだろう。
せっかく、時雨さんの事が聞けるチャンスだったのに。
それにしても、恥ずかしいな。
僕は、時雨さんに抱きしめられて寝ている。
少し上を向けば時雨さんの顔が見える。
時雨さんは、まだ寝ていた。
カッコいいな……
僕は、時雨さんを起こさないように起き上がって、時雨さんの顔がちゃんと見える位置に動いた。
時雨さんの腕の中を抜け出すのは、難しいと思ったけど案外簡単で良かったな。
時雨さんは、起きていない。
よかった……
時雨さんの頬にそっと自分の手を乗せる。
キスしたいな。
昨日本当は、したかったけど出来なかったし。
って、僕は、何を考えてるんだ。
でも、キスしたいのは、事実だし。
時雨さんは、寝てるんだよね。
僕は、自分の顔を近づける。
あと、もう少し。
本当にあともう少しの所で僕は、顔を遠ざけた。
や、やっぱり無理。
出来ない。
僕は、時雨さんの頬に乗せていた手も離そうとすると、急にその手を掴まれた。
「キスしてくれないのか?」
「えっ?」
寝ていると思っていた時雨さんは、目が開いていて僕の事を見ている。
全部見られてた?
「い、いつから起きてたんですか?」
「秘密。」
そう言うと時雨さんは、意地悪そうな笑みを浮かべた。
き、気になる。
僕が見つめていると、時雨さんに呼ばれた。
「真白、もうちょっとこっちおいで。」
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