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「時雨さん、我慢しなくていいです。」
僕は、何を言ってるんだ。
自分で言ったあとに恥ずかしさが、こみ上げてくる。
本当に我慢しなくていい。
我慢して欲しくない。
もっと、もっと、ほしい。
「真白……」
時雨さんに頭を触られて、我に帰る。
「ご、ごめんなさい。
僕、何言ってるんですかね。」
僕は、時雨さんの顔を見る。
どうしよう、迷惑かけた。
時雨さん、困ってる。
「本当にごめんなさい、時雨さん。
さっきのは、忘れてください。」
「真白。
俺が退院したら、する事決まった。
真白を抱く。」
「えっ?」
「だから真白は、俺が退院するまでに心を、準備しておいてくれ。
キスよりも、ずっと気持ちよくする。」
時雨さんが、僕を抱く。
つまり、性行為をするって事だよね。
キスでさえ、あんなに気持ち良かったのにあれよりって、どれくらいなの?
分かんない。
それに性行為って事は、時雨さんと一つになるんだ僕。
やっと……
「真白、なんで泣いてるんだ?
やっぱり、嫌だったか?」
「へ?
そ、そんな事ないです。
その、嬉しくって。」
僕、いつのまに泣いてたんだろう。
時雨さんと一つになれることが、こんなに嬉しいなんて。
今までは、僕が怖がったりしてできなかった。
でも、時雨さんとなら大丈夫。
前は、ダメだったけど今回なら大丈夫。
僕の心もしっかり決まってる。
「時雨さん、僕の事退院したら抱いてくださいね。
まってます。」
僕の言葉に時雨さんは、少し驚いていたけどすぐにいつもの顔に戻って言った。
「あぁ、待っててくれ。」
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