アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
2ー70
-
僕は、朝からソワソワしていた。
何故か、、、、
それは、時雨さんが今日帰ってくるから。
「ふふっ、真白くん少し落ち着きなさい。
まだ、朝の八時よ。
若が帰ってくるのは、昼頃よ。」
「あっ、はい。ごめんなさい。
つい、落ち着かなくて。」
「じゃあ、若が帰ってくるまで私とおしゃべりしましょう。
真白くんの事とか、色々教えてちょうだい。」
そう言いながら雅さんは、自分の横の席をトントンとした。
多分そこに座ってってことなんだろう。
僕は、さっきから落ち着けなくて立ったり歩き回ったりしている。
雅さんと話したら少しは、ましになるかもしれない。
雅さんの横に座る。
雅さんは、僕の方を向いてニコリと笑った。
「さぁ、おしゃべりしましょう。
真白くん、朝からソワソワしてるけどなんでなのかしら?
若と何かあるの??」
雅さんの言葉に僕は、顔が熱くなる。
そう、今日は、時雨さん一つになるから。
でも、絶対に雅さんには言えないよ。
「な、何もないですよ。
僕がソワソワしてるのは、時雨さんと会えるからです。」
「分かったわ。
あまり無理は、しちゃダメだからね。」
あまり無理は、しちゃダメ?
何で雅さんは、そんな事言うんだろう。
ま、まさか。
分かったのかな?
でも、僕一言も口には出してないはずなのに。
やっぱり、気づいてないよね。
「そういえば、真白くん学校は行くの?」
「あっ、はい。
行きますよ。多分……」
「多分?」
「その、まだちゃんと決まっていないので。」
「そうなのね。」
「学校は、楽しいと思いますか?」
「きっと、楽しいわよ。
色んな出会いがあるもの。
例えば、友達とかね。」
「友達……」
友達って、どんなんだろう。
僕には、友達と呼べる存在はいない。
それに、友達ってどうやって作るんだろう。
雅さんなら、知ってるかな……
「雅さん、僕にも友達できますか?」
「きっと、出来るわよ。」
「友達って、どんなのですか?」
「そうねぇ、一緒に遊んだり、テスト前には一緒に勉強したり、一緒にご飯を食べたりするわ。
時には、喧嘩もするかもしれないわね。
でも、仲直りした時また一段と仲が良くなるのよ。
ほら、喧嘩するほど仲がいいってし言うじゃない。」
「友達は、どうやってなるんですか?
ごめんなさい、質問ばかりで。」
「いいのよ。
私でよければ、何でも聞いてちょうだい。
友達のなりかたねぇ。
う〜ん。
大体は、自然になってるものだと思うわよ。」
「自然にですか?」
「そうよ。
多分、真白くんの性格だとすぐに友達が、沢山出来ると思うわ。」
「どうしてですか?」
「だって、真白くん、思いやりのある子だもの。
きっと皆真白くんと仲良くなりたくて来てくれると思うわ。」
僕が思いやりのある子。
そんな事ないのに。
雅さんは、優しいな。
僕の近くにいる人は、皆優しい。
学校でも、優しい人をみつけたいな。
僕は、そのまま時雨さんが帰ってくるまで雅さんとお話しをしていた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
191 / 268