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episode4 悠人
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今日は身体測定の日。高宮にとって初めての大仕事の日だ。
(今日、あいつは来ていないのか…)
昨日黒川に痣の手当てをしようかと尋ねたら、きっぱり断られたあげく、イライラしながら保健室を出ていったのだった。
(なんか余計な事言っちゃったのかなぁ…)
そんなことを思いながらも身体測定は続く。
最後の1人を測り終えると高宮は今日の欠席者の確認をする。
「A組、B組、C組…今日の欠席は黒川だけか…」
(にしても、あの痣、どうしたんだろうな…)
考えられるとすれば、単にぶつけただけか、転んだか
虐待か──
そんなことを考えていると、
「高宮先生」
保健室の外から声が聞こえ、慌ててドアを開ける。
「はい…あ、篠崎教頭、お疲れ様です。」
高宮がこの学校の養護教諭になった時からこの篠崎教頭にはいろいろとお世話になっていた。
「高宮先生、身体測定お疲れ様。忙しいところ悪いんだけど、今日欠席した生徒には明日の放課後に身体測定を受けてもらうことにしたから。頼むわね。」
「はい、わかりました。」
(黒川の身体測定か…)
きっと素直には応じてくれなさそうだと今から気が重くなった。
……To be continued
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