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プロローグ
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ある真冬の日、空には黒い染みが覆っている。時刻は十時を越えていた。
暖房の良く効いた室内にはもう二人しかいない。そんな中に彼の声が響く。
その言葉はどうしようもないほど暖かくて。
どうしようもないほど、酷く悲しかった。
その瞬間、自分の中の何かが音を立てて崩れるのがわかった。
――それは『信用』という脆い二文字だった。
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