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ーー
「ゆきくんおはよぉ」
『はよ』
口臭なのか、体臭なのか。
香水の濃い匂いと合わさって汚臭極まりない女が俺の腕に絡み付く
寄せられたご自慢の胸は柔らかいが心地は最悪、
だがこの化粧化け猫は
紛れもない現在俺、麦子幸芽(ムギネ ユキメ)の彼女である
…まぁ、顔は良いほうなんだろうけど。
…名前は確か……
『美咲?』
「ん?なぁになぁに?」
呟いた名前に隣の化け猫は嬉しそうに首を傾げる。
ほぼ感で呼んだ名前は見事的中したらしく、
それだけで俺のテンションが上がる、
今日の俺は冴えているらしい。
『呼んだだけ』
「んもぉ!ゆきくんのいじわるっ」
そう言い頬を膨らませる化け猫、美咲は傍から見たら可愛らしく見えるんだろうが
それを俺が見ても
心が冷めきってるのか特になんとも思わない
______今回は何時まで持つかな、
「ゆきくん?」
自分の事のくせに興味が湧かない
そんな自分に呆れるが改善しようとする気もない。
『行くぞ』
全ていつも通り。
その事に疑問すら思うこと無く
無自覚にいつも通りの一日を過してゆく
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