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「ねぇ、これ。レイプじゃないよね?
大丈夫だよね?ちゃんと愛があるもんね?」
少しはレイプに対して罪悪感でもあるのか、
必死に焦る姿を見てこーゆう事をするのは初めてなのかと疑問になる。
「…っ、たす…けて……っ」
月日はあまり経っていないけれど、
随分昔のような光景が脳に映る。
あー、そっか。
俺がこんなに怖ぇと思うんだ、
お前はよっぽど怖かったはずだよな。
俺、カッコつけて守ってやるなんて言っちまったもんな。
こんな姿、見られちまったら今まで強がってた意味なくなっちまうよ。
遼河の前だけはいつも通りの俺で、
弱い所なんか見せねぇって決めたんだろ俺。
これ以上弱いとこなんて見せちまったらたまったもんじゃねぇよな。
「遼河君に頼まれたんだよ、
お前をよろしくって」
_______________、
さっきまであんなに腹が立ってたのに。
なんで今、あいつの顔が浮かんでんだ。
______やめろ、期待したってあいつは
「っ、!?」
『…?』
耳に入ってきたのは引き戸を叩く音で、目の前には焦り狂った佐伯。
音が止んだと思ったら大きな音とともに倒れた扉。
「おいおい、浮気か?麦子。」
『……ぁ……』
「なっ、柳橋先輩っ!?」
見上げた先には口角を上げているが目が笑っていない柳橋がいて
この表情は前に美咲と俺に向けた表情と一緒だとすぐわかった。
「寝取られ系は好きだったが
実際にやられると駄目だな。殺したくなる」
なのに何でだろうな、
柳橋の顔、声を聞いただけなのに、
くそみたいに安心する俺がいた。
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