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スーツの救世主
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連れてこられた場所は資料室で中に入ると机や椅子、そして本や教材などが揃っていた。
今はあまり使わないらしく少し埃っぽい。
「ここならしばらくは見つからないと思うから」
教師らしき男は椅子ではなく奥にある机に腰をかけると俺も座るよう促されたので椅子に座った。
改めて冷静になってみると俺は、この人のことを何も知らない。そもそもこの人も俺のことを知らないはずなのに、どうして匿ってくれたのだろう?
聞きたいことがたくさんありすぎるが、まずはこの人が誰なのか。
「そういえば、名前聞いてない…」
「あれ?そうだっけ?俺は霧島 銀士(きりしま ぎんじ)
ここの教師で担当科目は英語。それから生徒会顧問もやってる」
やっぱり教師だったのか。
部外者がこんなところ歩いているはずがないか。
それにしても………かっこいい。
男の俺から見てもイケメンの分類に入ると思うから教師じゃなくても稼げそうだな。
「あんた教師じゃなくてホストでもやっていけそうだな。しかも銀士って…武士にもいそうだよな」
「そりゃあ、どうも。でもホストは遠慮しとく。女の子に興味ないし。それから俺、教師だから先生付けなさい。」
話によると御子柴は誰かを襲うような事は今までになく、俺が初めてらしい。結果的に未遂だったが。
これからどうするか悩んでいると授業の終わりを告げるチャイムが鳴った。霧島先生は次の時間に授業があるため、ここに居られない。
「うーん、仕方ない………彰に頼んでみるか」
「彰…って誰?」
「生徒会副会長だよ。真面目で急に襲ってきたりしないから大丈夫!詳しいことは本人から聞いてね」
じゃあ早速頼みに行こうと言い出し、
俺の手を取り、目的の場所へ向かい始めた。
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