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生徒会補佐になりました
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部屋に入るとソファーの横に俺の荷物が届けられていた。
リビングのほかに部屋が2つとキッチンがある。
さすが金持ちが通う学校だ、レベルが違いすぎる。
そして改めて思うのが雅樹さんって凄い人なんだな…と。
会長が片付けるのを手伝うと言ってくれたが、必要最低限の物しか持ってきてなかったから断った。
予想通り片付けは思ったよりも早く終わった。
「はぁ〜、普段やらないことすると疲れるな」
リビングにあるソファーに座ってくつろいでいると、
会長が来て、手に持っていたマグカップを俺に差し出した。
「ほら、これでも飲んで今日はもう休め」
「あ、ありがとう……ございます」
差し出されたマグカップを受け取り、温かいココアを飲んだ。疲れた時には甘いものに限る。
「明日の朝、お前が生徒会補佐になったこと発表になるから」
「え、明日!?そもそも俺、転入したばっかりでいきなり生徒会補佐とか絶対いろんな奴から目つけられるじゃん…」
「ホントにな。いろんな意味で」
「んー…」
カーテンの隙間から陽が差し込まれ、重たい瞼を上げるが睡魔に勝てない。
………あったかい。
寝ぼけながら目の前にある胸板に擦り寄った。
ん?胸板?それに身体もうまく動かせない。
視線を少し上に動かすと会長が隣で寝ていた。
「ちょっ…なんでここに!?」
「……るせなぁ、もう少し寝てろ…」
さっきよりも強く抱き寄せられ身動きが取れない。
俺は起き上がろうとその胸を押すが全く動く気配がない。
「どけよ、遅刻するから」
「………行かなくていいよ」
「ふざけんな!お前だけ残ってろ!」
手足をバタつかせ暴れているとため息をつきながら離してくれた。
急いで準備をして体育館へ向かった。
「全校生徒の皆さん、急遽お集まりいただきありがとうございます」
俺が転入した事と生徒会補佐になったことを彰さんが説明していると、ちらほらと疑問の声が上がった。
そりゃそうだろうな、転校してきた奴がいきなり生徒会補佐って言われて「はい、そうですか」と納得できるわけがない。
だが、それも想定内だったのか、彰さんが転入試験の時に成績が良かったと言うと質問した生徒は渋々納得した。
いや、俺そんなに頭良くないし、そもそもそんな試験受けた覚えがない。
「以上で報告を終わります。それと企画委員に選ばれた代表は放課後、会議室に集まるようお願いします」
そして俺は、これから開催される行事について説明があると生徒会室に呼ばれた。
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