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鬼ごっこになりました
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「遅くなりました…」
俺たちが入ると会議室にいた全員が、こちらを向き驚いている。
「すげぇ〜!!本当に龍のこと連れてきたのか!」
「行かないなんて一言も言ってないんだけどな」
「サボりの常習犯のくせに」
この人マジで会議に参加しないのかよ。
連れてこれたの奇跡じゃねーか?
会議室ではレクリエーションの内容を決めている最中で鬼ごっことかくれんぼのどちらにするかをこれから話すところだ。
「鬼ごっこ、かくれんぼ。どちらがいいか話し合うところだ」
「どっちも微妙だな…今年の開催はなしで」
「お前は反省という言葉を知らないのか?サボり魔で遅刻する奴の意見は聞かない」
彰さんすごいキレてそうだな…表情は普段通りだけどオーラがとても恐ろしい。
するとそんな空気を気にせず手を挙げ話し始める空海さん。
「うーん…かくれんぼよりは鬼ごっこのがいいな。その場から動けないよりは動けた方がいいだろ?」
「確かに、かくれんぼだと生徒会側は不利ですね…」
と言った具合に話し合いが進み、鬼ごっこを行うことになった。
逃げるのは俺たち生徒会と風紀委員の合計5人。鬼は俺たちを除いた生徒全員。
正直、逃げられる自信がない…だって冷静に考えてもおかしいだろ?
だからといって逆になっても勝てる気がしないが…。
会議が終わった頃、ちょうど夕食時で一緒に食べようと彰さん達に誘われたが今回は断った。
食欲がわかないのと慣れない学校生活で疲れが溜まっていたせいかすごく眠い。
部屋へと戻り、真っ先にベッドへ飛び込む。
転校してすぐ生徒会に入るなんて思わなかったな…
そしてあと1週間もしないうちに親睦会があるなんて目が回りそうだ。
気づいたら俺は、睡魔に勝てず眠りについていた。
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