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開始早々ピンチの予感
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制限時間は1時間。
ずっと逃げていたら体力的に無理がある。
ひとまず、校舎に行って15分…
欲を言えば30分くらいどこかに隠れよう。
立ち入り禁止のところもあるからそこには注意して…
ひとまず、2階にある自分の教室に身を隠すことにした。
ーーー生徒会・風紀委員の3年生 スタートしました。
1分後に鬼の生徒の皆さん スタートとなります。
準備の方、お願いします。ーーー
そろそろ鬼もスタートか。
鬼が動き始めたら、こっちは下手に動けない…
見つかる可能性が上がるから。
「でもやっぱ、もう少し見つかりにくい場所のがいいよな…教室だとロッカーか教卓の下ぐらいだもんな…」
ーーー鬼 スタートしましたーーー
教室よりは安全だろうと思い、
図書室に移動することにした。
書道室の前を通り過ぎようとした時、何かにぶつかった。
前方不注意で小走りをしていたのがいけなかった…
いや、待てよ?
ここは廊下の通り道…
そして教室の前に何も置いてないはず………
じゃあ、俺がぶつかったのはなんだ…?
「痛ってぇ〜、どこ見て歩いてんだ!?」
「鬼はスタートしたばっかりでこんなところにいるはずないのに…なんで…」
俺の前にいたのは鬼である一般生徒。
それに出てきたところは立ち入り禁止の空き教室だ。
「お前、確か生徒会の新しく入ったかわい子ちゃんじゃん!」
「俺は可愛くない!なんでこんなところにいるんだ」
「こんな行事が面倒だからサボってた」
俺も一応生徒会なのに堂々とそんなこと言っていいのだろうか…
すると男は俺の腕を掴んで教室内へ引きずり込む。
「ちょっ、はなせ!!」
「はいはい、はなしますよ〜でもその前に…」
男は自分のネクタイを解くと手際良く俺の腕を教卓の足に縛った。
「何して…解けよ!!」
「解いたら逃げちゃうでしょ?それに…こんな行事やったところでなんの意味もない」
「言ってる意味わかんねぇけど、いいから解け」
「なら特別に教えてやるよ。この行事、一般生徒のために開催されることになってるよな?」
「そんな感じのことは聞いた」
一般生徒は好きなお願いができて、俺たち生徒会にとっては罰ゲームのことを言ってるのだろう。
「この行事で生徒会・風紀委員が負けたことがない…
最初から仕組まれてんだよ」
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