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出張ラヴァーズ(4)※
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『……』
‘今からお前の事、電話越しに抱くから,そう言ったわりに、一向に浅野の息づかいが耳から流れ込んで来るだけで、どうしたらいいのか分からない。
ご丁寧にハンズフリーに切り替えまでさせられたのに…
「なぁ、いつまでそうして…」
るんだ?そう続け様とした言葉は途中で、浅野の言葉にかき消された。
『今、キスしてる』
「え?」
『電話の向こうの淳也の事イメージしながら、めちゃくちゃに舌絡めてキスしてる』
一体何を言い出すのかと思ったら、どうやら今俺は、浅野に激しいキスをされてるらしい。
『唇から、頬、耳朶の形を舌でなぞりながら甘噛みして…』
浅野が想像で俺にしている事を実況し始めると、その言葉に誘発される様に、俺の頭の中にも、その光景が浮かんで来て…
「何か…やっぱりコレ、恥ずかしいから止め…」
思わずそう声を上げると、
『フーッ』
いきなり浅野が、電話口に息を吹き掛けた。
「-ッ⁉︎」
瞬間、ビクッと身体が跳ねる。
『-って、息を掛けるとさ、淳也の身体が、ビクッと跳ねて可愛い』
何だよこれ…?
離れてるのに、何だか本当に浅野に抱かれてるみたいだ。
『んで、Tシャツの中に手入れて、両手で、胸触ってると、乳首尖って来て、指先で捏ね回したり、摘まんだり…』
浅野の声は、どんどん熱っぽくなって来て、ずっと聞かされていると、俺まで熱に浮かされて行く様な感覚に陥ってしまう。
耳から犯され、ゾクゾクと快感が走り…
俺はとうとう、浅野の愛撫を追う様に、Tシャツを捲り上げ、自分で乳首を弄り始めてしまった。
『淳也。自分で乳首触って』
「んっ…もう、やってる…」
『はは…最高』
俺が浅野の策略にまんまと乗せられた事が嬉しいのか、満足そうにそう言った。
『乳首触りながら、一緒に下扱いて』
浅野に誘導されて、右手を下に降ろす…
立ち上がった性器を握り込むと、待ち兼ねた様に、先走りがジワリと溢れ出した。
「あ…ン…っ」
『…はぁ…』
俺が小さく声を上げると、浅野の吐息が聞こえた。
浅野も、俺の事考えながら、シてるんだと思うと、興奮して、手の動きをより早くさせる。
ぐちゅぐちゅと立ち始めた水音が、浅野に聞こえてしまいそうで、動きを緩めると、今度は身体の奥が疼き出して腰を捩らせた。
『中に欲しい?』
浅野の言葉にまるで、俺の姿が見えてるんじゃ無いかと思ってしまう。
「あ…ほしぃ…」
『指挿れて…』
浅野の言葉に導かれて、指先を潜り込ませると、電話の前に十分解していた事もあり、すぐに飲み込んで行く。
「ん…ンぁ…」
『いつもみたいに指、二本に増やして、掻き回すとイイ所に当たって、ビクビクして来て…』
「もう…んなの言わなくて…いぃからっ」
言わなくていいと言いながらも、浅野の言葉に合わせて、指を二本に増やして、掻き回しながら、イイ所を探ってしまう。
『たまにワザと場所外して、焦らすと、物欲しそうな顔で俺を見つめるだろ?あれ、ヤバイ』
浅野は言わなくていいといった俺の言葉なんて、まるで丸無視にして、そんな事を言った。
「やっぱりあれ、ワザと…やってたのかよ…っ」
『その方が、中に俺の挿れた時、凄く気持ち良さそうな顔するから、ついな。気付いてた?』
「知らな…いっ…」
でも、焦らすだけ焦らされて、中を浅野の熱い昂まりに満たされる、あの快感は、身を持って知っている。
『淳也のあの顔が見たい…』
浅野のその言葉は、俺の中に挿れたいと言う意味である事は明白だった。
電話の向こうの浅野が、俺の身体を欲しがってる。そう思うと、俺の身体も浅野を欲しがり、切なさに指を締め付け、蜜を垂らす。
指よりもっと大きいので…
『バイブ…使って』
「っ…」
本当は、バイブ何かより、浅野のが欲しい。
でも、叶わないのなら…
俺は、袋の中のバイブを手に取った。
クリアピンクの可愛らしい色とは裏腹に、先端の形とか、浮き出る血管の感じまで、リアルに作ってあって、見てると凄く、いけない事をしている気分になってしまう。
だって、浅野に聞かれながら、いくらオモチャと言ったって、性器の形をした物を中に挿れるのはやっぱり抵抗がある。
『俺のだと思って、挿れてみて?』
浅野だと思って…
「今日だけだからな…こんな事すんの…っ」
俺は、バイブにローションを塗り込み、後孔に当てがうと、ゆっくりと中に押し込んだ。
「ンぅ…あッ!」
先端の一番大きい所は、中に入ったけど、中が伸縮して、押し返そうとする。
「はぁ…っ…奥まで入らなぃ…ンん」
『手で押さえながら、ゆっくり挿れて』
俺は押し出され様とするバイブを手で押さえ、角度を変えながら少しずつ、押し込んだ。
「入っ…た…んンッ」
ぐちゅ…と、音を立てながら奥まで押し込まれたバイブを中が締め付ける。
バイブの感触は、やっぱり浅野のとは違って、違和感はあるけど、中を満たしたいという欲求は、叶えてくれた。
後は…奥を突かれながら、激しく暴れられる感覚が、欲しい…
『スイッチ入れてみて』
また、俺の気持ちを読むような浅野の言葉に、恐々とスイッチを押した。
-ヴヴヴヴヴヴ…-
「アぁッ!やっ…あぁッ!」
音を立てながらウネウネと、暴れだしたバイブが、中を激しく刺激して来る。
経験した事の無い、その動きに、身体をピンと反らせて、耐えるが、抑えきれない声が、溢れ出てしまう。
バイブに喘がされてる声を、浅野に聞かれてるんだと思うと恥ずかしくて、手で、口を塞いだ。
「ん…ふぁ…ンン」
『声、我慢しないで…聞かせて…っ』
浅野に耳元で囁かれる声は、セックスしてる時に吐息混じりに、よく言われる言葉…
それが今、バイブとじゃなくて、浅野と、セックスしてるんだと思わせてくれて、俺は浅野の動きを思い出しながら、バイブを自ら動かした。
浅い所まで引き抜いて、擦り上げながらまた深い所まで突き上げる…何度も、何度も、繰り返した。
「アァッ!ゆ…ぅすけ…ぁッン!」
『声…可愛い…気持ち良さそうだな…バイブ気に入った?』
確かに、挿れる前より、気持ちいいのは確かだけど…足りない。
浅野の体温も、匂いも、俺を抱き締める腕や、汗ばんだ肌の感触も、何度も与えられるキスも、俺の中で性器が熱く脈打つ感覚も…
「あ…やだ…ゆ…ぅすけがいい…っ…早く…」
『ん?…早く?』
「会いたい…っ」
あんなに、声なんか聞かなくていい、自分から電話もしないなんて言い聞かせていたはずの俺の口から出て来たのは、そんな正反対の言葉だった。
でもきっと、これが、胸の奥の本心。
『っ…俺も会いたい』
掠れた浅野の声。
『好きだ…っ』
電話越しの囁きに、身体の奥からゾクゾクと快感が押し寄せて来る…
「あっ…す…き…ッ…もうヤバイ…イキそ…」
『俺も…一緒にイケそう…っ』
ぐちゃぐちゃに性器を扱きながら、バイブで奥を突いた瞬間…
「あッ…ふぁ…んんッ!!」
『-ッ!』
快感に身を震わせ、手のひらに白濁を放った。
「はぁっ…はっ」
『はぁ…』
互いの吐息が、交互に耳をくすぐり合う。
絶頂を迎え、ヒクつく後孔から押し出されたバイブが、シーツの上でいやらしく蠢いていた。
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