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出張ラヴァーズ(7)※
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「ん…」
久し振りに触れるお互いの肌を、手のひらと唇で確かめ合いながら、心地良さに酔っていると
「はは…」
浅野が突然堪えた様に笑い出して、せっかくのムードをぶち壊して来た。
「な…何だよ。何が可笑しいんだよ?」
「いや…ちょっと、‘電話,の事思い出した」
う…
電話…そう言われただけであの抹消したいテレフォンセックスの事を思い出してしまい、思わず顔を逸らした。
「あ…あの事は、忘れろよ」
「忘れられる訳ないだろ。まさか本当にあそこまでやってくれるとは思わなかったから、嬉しかった」
浅野は、顔を逸らしたままの俺の頬にキスをしながらそう言った。
「よく言うよ。やるって言うまで強引に進めたクセに」
きっかけは、俺が先に一人でしてたからだけど、俺の事抱くとか何とか言って、無理矢理進めたのは浅野だ。
俺は不本意ながら、それに付き合ってやっただけで…
「嫌なら電話切れば良かったのに。それでも、切らなかったのってさ…何で?」
「っ…知らない。もう…いつまでもその話するつもりなら、シないからな」
俺を辱める事ばかり言う浅野にふてくされながら、覆いかぶさる浅野の体を跳ね返そうとすると、浅野は強い力で俺の体を抱きすくめ、耳元に口付けた。
「ごめん。もう言わない」
「ん…っ」
耳元から首筋を滑る唇の感触に、これでやっと久し振りの甘い時間に集中出来ると思ったのに…
「でも、やっぱりアレ使う所見てみたかったなーなんて…ダメか?」
一旦謝りながらも、再びそんな事を言い出した浅野に、だんだん本気で腹が立って来た。
折角こうして久々に会えて、キスして、会えなかった時間を埋めようとしてんのに、あんな物使う所が見たいなんて…
俺は、目の前の浅野と、ちゃんとシたいのに何だよ!
もう怒った。
そっちがそのつもりなら、俺にだって考えがある。
「そんなに見たいなら見せてやるよ…」
「え…マジ⁉︎」
あーあー嬉しそうな顔しやがって。そんな顔出来るのも今のうちだぞ。
電話であんな事させて、あの後の虚しい事この上ない気持ちにさせた罰だ。
「浅野…目、閉じて」
「ん?…」
浅野をベッドの上に押し倒して目を瞑ったのを確認すると、ベッドの下から‘ソレ,を取り出した。
怪しまれない様に、自ら唇を合わせると、浅野はすかさず舌を差し込んで、俺の体に触れようと手を伸ばして来た。いつもならその手の動きに身を任せる所だけど、そうはさせない。
俺は浅野の手首を掴むと、その手首に…
-ガチャン-
‘ソレ,を装着させた。
「ん?何?…手錠⁉︎」
慌てて目を開けた浅野を見下ろしながら、手錠をベッドへと繋いで、動きを封じた。
実は、あのテレフォンセックスの後、屈辱を晴らすのに使えるかと思って買っておいたのだ。
まさかこんなにも早く使う事になろうとは思わなかったけど…
「あのさ篠原…コレ何のマネだ?もしかして、前にネクタイで縛ってヤッてから、こういうプレイに目覚めちゃったとか?」
浅野は両手に着けられた手錠をガチャガチャ言わせながら、恐る恐るそう言った。
慌ててる慌ててる。ザマーみろ。
「何のマネ?だから俺が、コレ使ってる所見せてやるって言っただろ。ただし…」
俺は起き上がろうとする浅野の体をベッドへと弾き返して、挑発する様にローターを舐めながら見下ろした。
「お触り禁止。そこで大人しく見てろ」
「えー…」
浅野は俺の言葉に驚いた様に目を丸くした後、諦めたのか手錠に繋がれた手を力なくベッドに投げ出した。
「ん…」
俺は自ら、はだけたシャツを肘まで下ろして、露わになった乳首を指先で弾いたり、指の腹でグニグニと押し潰しながら、もう片方の乳首には唾液で濡らしたローターを押し当てた。
肌に触れると、ヴヴヴ…と、より音が大きく響く。
「あ…んぅ…ン」
ぼんやりしながら浅野を見ると、快感に喘ぐ俺を真っ直ぐに見つめていた。
浅野に見られてる…
本当は、こんな事恥ずかしいし、止めたいはずなのに、俺の痴態を見て、ゴクリと喉を鳴らした浅野の姿に興奮している自分がいて…
ローターをゆっくりと、胸から腹へと滑らせて、下着から取り出した性器をなぞった。
裏筋から先端まで、振動を伝えながら何度も滑らせると、先走りが溢れ出す。
「はぁ…ッ…んぁ」
浅野に見せつける様に股を開いて、ローションを垂らした指を後孔へ伸ばした。
「あ…ン…ン」
指先で中を探った後、ローターをゆっくり押し当てて、中に潜り込ませた。
緩い振動では物足りず、スイッチをMAXに切り替えると、イイ所を強く刺激され、腰が揺れる。
「ン!あぁッ!」
蜜を垂らす性器を自ら扱いて浅野を挑発する様に、声を上げた。
「っ…篠原悪い…俺の、はち切れそう」
浅野は辛そうに眉間に皺を寄せながらそう言った。
その視線の先に目をやると、浅野の性器は、スーツパンツを押し上げて窮屈そうにしていた。
カチャカチャとベルトを外して、ファスナーをゆっくりと下ろし、下着をずらすと、それは勢い良く外に飛び出して、俺を誘う…
「…触ってないのに何でこんなになってんの?」
思わずそう口に出すと、
「…目の前で可愛い恋人にこんな絶景見せられてるんだから、しょうがないだろ」
浅野は苦笑しながらそう言った。
絶景だなんて一体全体浅野には俺がどう見えてるって言うんだ。
くそぉ…ちょっと嬉しいとか思ったじゃないか。
「そ…そんな風に言えば手解いて貰えると思ったら大間違いなんだからな」
まだまだ浅野には、我慢して貰わないと。
だってこれは、浅野への罰だ。
浅野の手で感じてる俺より、オモチャで感じてる俺を見たいって言ったんだから、その姿を見せつけて、もっと俺に飢えさせないと意味が無い。
「ん…っ」
俺は、バイブを取り出し、その形を舌でなぞると、いつも浅野の性器を咥えるのと同じ様にしながら浅野を見つめた。
「なぁ、俺のも構って欲しいんだけど」
狭いファスナーの下から解放はされたものの、全く触れようとしない事に、浅野はふてくされたようにそう言った。
「残念でした、俺は今コッチに夢中なの」
俺は、バイブを口から取り出し濡れた後孔に当てがうと、ゆっくりと中に押し込んだ。
ーズチュ!ー
「くッ…あ!」
さっきまでのローターとは比べ物にならない程の質量の無機質な塊を、待ちかねた様に俺の中がキュウキュウと締め付ける。
ーカチッ…ー
スイッチを入れると、バイブがうねりながら振動を始めた。
「…あッ!…んン…」
人のソレとは違うモノが、奥で蠢く感覚はやっぱり慣れなくて、違和感を快感に変え様と、浅い所まで引き抜き、再び探る様に奥に突き入れた。
ぐちゅぐちゅと響く水音が機械音にかき消されるほど、バイブを強めれば、中を抉られる刺激にビクビクと身体が震えた。
「ふぁ…あッ…んッ」
次第に違和感より快感が強くなり、一層甘い声が溢れ出す。
「ソレ、気持ちいい?」
目の前でよがる俺を見て、浅野がそう呟いた。
「俺のと、どっちがいい?」
浅野は更に追い打ちを掛ける様にそう問いかけて来る。
そんなの…聞かなくても分かってるクセに。
「は…ぁ…コッチの方がいいって言ったら?」
素直に返事をするのは浅野の思う壺な気がして、ワザとそう聞き返すと、浅野は小さく苦笑した。
「変だよな…ソレで感じてるお前を見たいって言い出したのは俺の方なのに、今はソイツがすげぇムカつく」
浅野は俺とバイブの結合部に視線を下ろした後、俺の瞳を見つめた。
「早くソイツを引きずり出して、俺ので感じてる淳也が見たい」
熱を孕んだ声で、じわじわと俺の耳から、誘惑される様な感覚に負けそうになり、顔を逸らした。
俺だって、こんな事するつもりじゃ無かった。
本当は今すぐにでも…
口籠りながらも、つい本心が動いてしまい、逸らしていた顔を浅野の方へと向けると、
「淳也の中に挿れたい」
そんな、強い欲望に支配された言葉と、飢えた獣の熱い視線に射抜かれて…
「っ……いいって言うまで動くなよ」
そんな守られる保証のないクギを刺し、獣を繋いだ手錠を外した。
ーカチッ…ー
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