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出張ラヴァーズ(8)※
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「ごめん無理」
ーグイッ!ー
「ッー!!」
動くなと言った言葉は案の定、守られる事は無く、浅野に突然腕を引かれて、胸の中へダイブする様に抱き込まれた。
「動くなって言って…ん」
自由になった浅野の手のひらが俺の背中を伝い、お尻まで行き着くと、俺の中を占領するバイブを引き抜き、息つく間も無く…
ーズズッッ!!ー
「ンぁあッ!」
浅野の熱い昂まりが、一気に俺の中を擦り上げながら、最奥を貫いた。
「ッ…んな…いきなり…深くっ…挿れ…あッ!」
「っ…悪い…我慢できなかった」
浅野はそう言うと、手のひらで俺の顔を包み込み、深く口付けた。
舌を絡めて、お互いの唇を貪れば、合わせた唇から唾液と共に、吐息が溢れる。
「ン…ぅ…はぁっ」
俺だって、早くこうしたかった。
今みたいに抱き合って、キスして、浅野に求められて、訳わかんないぐらい身体中感じて、バイブなんかじゃなくて、浅野の熱いので俺の中を…
浅く。
「ふぁ…っ」
深く。
「アァッー!」
ずっと飢えていた、浅野のソレに再び奥を突かれて快感の波が押し寄せる。
何度も、何度も。
「あっ…ン…はぁっ」
「…っ…中…気持ちいい…」
耳元で囁かれる浅野の吐息交じりの声に、体の芯がジンと疼き出す…
それはきっと、玩具では得られない感覚。
心から好きな人が、自分の身体で感じて、その快感に酔いしれている姿は、一番の興奮剤。
「…淳也は?」
「…ん?」
不意に浅野に問いかけられ、見つめると、浅野 はニヤリと笑って…
「気持ちいい?」
「…ぅん」
また、そんな分かりきった事を聞いてくる浅野に半分呆れながらも、コクリと頷いた。
「バイブと俺…どっちが気持ちいい?」
ん?これも、ついさっき、まだ俺の中をバイブが占領していた時に同じ様な事を聞かれた気がする…
「ッ…それ…さっきも聞い…ッ!」
ーグチュ…ズッ!ー
不満を口にした途端、下から突き上げられた性器が前立線をピンポイントで強く擦り上げた。
「ひァッ!…そこッ…や」
「くっ…これでも…まだ、バイブのがいい?」
さっきまで余裕たっぷりな顔で笑っていた浅野が、俺を気持ちよくさせる事だけに、集中し、真剣な顔で、駄目押しと言わんばかりに、そんな事を聞いて来る。
反則だ…そんな顔…
「…ぃい訳ないだろ…バイブなんて…冷たいし、なかなかいい所に当たらないし…同じ動きしかしないし…それに…っ」
「それに?」
浅野は次の言葉を期待する様に見つめながら、俺の頬を両手で包み込む。
「抱きしめてくれる腕もないし…キスしてくれる唇も…だから、お前が…祐介がいい…これで満足かよ…っん」
背中に回された腕にきつく抱きしめられ、その言葉ごと、俺の唇は浅野の唇に塞がれた。
「ああ…」
浅野は嬉しそうに笑うと、頬から耳元へと啄む様に唇を移動させ
「もっと…気持ちよくなろうな」
耳へ直接、吹き込む様にそう囁く。
俺の身体はそんな簡単な事で煽られて、浅野に与えられる今以上の快感を求める…
「祐介…ッ」
「淳也…」
ーギシッー
浅野は自由になった身体で、俺をくるりとベッドへ沈めると隙間を埋める様に、ゆっくり腰を深く押し付けた。
「んぁ…ッ」
俺も自らその動きに合わせて擦り寄せる様に浅野の下腹部に腰を押し付ける。
結合部から粘着質な音がいやらしく響いても、構わず快感を追って、浅野の体にしがみつき体を揺らした。
「あッ…アァッ…んン…っ」
気持ちいぃ…もっと…
「っ…コラ、そんなにしがみつかれたら俺が動けないだろ…」
浅野がふと耳元で笑いを堪えながらそう言って気付く。
自分が気持ちよさに夢中になりすぎて浅野の腰を自分の足で、ガッチリとホールドしていた事に。
じゃあ…今腰動かしてるのって、俺だけ?
「ッ…ご、ごめ…っ」
慌てて足と、背中に回した腕でを解き、思わず恥ずかしさを隠す様に目を右腕で覆った。
「ふ…可愛すぎ」
浅野はそう呟くと、体を離した俺を、再び強く抱きしめた。
「ン…んッ」
唇を合わせて…
隙間を埋めて…
もっと奥まで…
「ンあァッ…あッ!」
ーズッ…グチュ!ー
「はぁ…ッ」
互いの滴る汗が、触れ合った肌の隙間で混じり合いさらに体を密着させる。
離れていた時間を取り戻す様に、全身で深く繋げた瞬間…
「…イッ…あぁッ!」
「ッ…!」
二人ほぼ同時に大きく体を震わせ、白濁を解き放った…
「はぁっ…はぁ…」
「はぁ…」
静かな部屋に響く吐息。
合わさる呼吸。
トクン…トクンと
重ね合わせた胸元から伝わる鼓動。
全て浅野とだからこんなにも満たされる。
体と心ごと全て。
「はは…充電完了」
「っ…じゃあ、早く充電器抜いて下さい」
「えー…」
「えーじゃない」
「はいはい」
ーズルっ…ー
「んあッ…」
「ヤバい…今の萌えた」
「……ばか」
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