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変化 side結
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side結
目が覚めると、薄暗い天井が目に入った
次に気づいたのは、体の上に布団が乗っていること
そして、その次に気づいたのがドクドクとうるさい心臓の音
胸に手を当て、ひとつ深呼吸をする
必死に記憶を辿って、なぜ今ここにいるのかまでを理解しようとする
久しぶりに、外に出た。
太陽に当たったからなのかは分からないが、体が怠くて蹲るように布団をかぶった
「結ー、体調どう?」
扉を開ける音と、鈴の声が聞こえた
「……」
布団越しに鈴を見る。
「体熱い感じとかする?」
「…別に」
「ほんとー?ちょっと冷たいの貼るね」
パーカーの前を少し開けられ、手を入れられる
「……っ」
「大丈ー夫。怖くない」
「怖がってない」
「はいはい」
なんだその反応は。
そんなことを思っているうちに、脇の下に冷たいものが貼られた。その次は首筋。
「今貼ったところは大きな脈があるところ。少しは楽になると思うよー」
別に辛いなんて一言も言っていないのに、なんで鈴には…分かるの。
「疲れがでたのかもね」
最近ろくに休めてなかったでしょ。と、頭を撫でられた
その手が、言葉が、自分を探られているようで怖くなる
それから避けるように体の向きを変えた
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