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変化
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「─────い、…結。大丈夫?」
「うん」
声が聞こえ、鈴の方を見れば何故か不安そうな顔をしていた
「眠れそう?眠れなそうだったらDVDでも見る?」
「…どっちでもいい」
「じゃあ、DVD見ようか!」
その言葉に頷き、テレビを見た。
鈴の部屋のテレビはとても大きい。
たまにニュースやドラマを鈴が見ているのを見るが、大きいので迫力も凄く、目で追うのがやっとだ
「こっちとこっち。どっちがいい?」
「…それ。」
「了解!今かけるねー」
それ。と、選んだものの自分が選んだものがどういう内容のものなのかよく分からない。
ただ、何となく色の配色だけで決めた。
始まったのは、男女の恋愛ストーリーだった
恋愛をする柄でもないと思うのに、これではまるでこういう作品が好きなのだと思われてしまうのないだろうか。
というか、鈴もこういうDVD持っていたんだ。
まぁ、俺が知らないだけで恋愛関連のDVDは普通に持っている人は多いのかもしれない
特に関心もないが、眠くもないのでDVDを見ていた。
『…っ、すき。でした』
『俺も好きだった』
『これからは、ずっと…』
物語の中盤で女性の方が男性に告白をした。
『好き』って。
そんなもの一生続くわけでもない。喧嘩でもすれば、すぐに居なくなるのに。今は今はと、縋るようにそんな言葉を交わし合う
何だか、そんな軽い気持ちで愛の言葉を囁く2人に苛立ちを感じた。
ドラマの事なのに、何故か嫌だと思ってしまう
それは、無意識のうちに行為中やそういう関係を持った人たちに言われた言葉や、態度を自分の中で重ねてしまっているからかもしれない。
ドラマを見続けるのに少し気が引け、俯いた
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