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病院
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「早速だけど、いくつか質問するね」
「体重かったりする?」
メモをしながら聞かれる。
「…大丈夫です」
「音は普通に聞こえてる?」
「聞こえます」
「自分の名前言える?」
「…結」
「一緒に暮らしてた人のことも覚えてる?」
「…鈴でしょ」
「うん。大丈夫そうだね」
メモしていた手を止め、優しく微笑む
その後、目を見られて『目眩する?』と聞かれたので頷いた
服の前を開けられ、聴診器をあてられる。
「ここどうしたの?」
「っや、…めて」
火傷の痕を撫でられ、ぞわっ。と鳥肌が立った
「痛くない?」
「…大丈夫だから」
医者の触ってくる手を払って無理矢理服を着た
「嫌だったかな。ごめんね。でも、もう少し我慢しよう?」
もう1度前を開けられて、聴診器をあてられる
医者が火傷の痕を見ていると思うと落ち着かなくて、服で肋骨のあたりを隠していたら隣にいた看護師さんに手を取られて『我慢だよー』って言われた
何だか子供扱いされているみたいで内心苛立つ
「はい、次後ろの音聞くからごめんねー」
そう言うと、病院服の上を全て脱がされてしまう
ぎゅっ。ぎゅっ。と背中に聴診器が当てられる感覚に少し気持ち悪くなってくる
「うん、大丈夫そうだね」
やっと終わったと思ったらその次は、せっかくだからと両脇に貼ってあった熱さまシートを交換され、服を着せられた
「じゃあ最後に体温だけ測ろうね」
体温計を渡され、脇に挟んだ
特に何もせず、壁を見てじっとしているとピピッと軽快な音が鳴った
「…37.6℃、微熱って感じだね。お昼ご飯食べられそう?」
時計を見れば12:30でお昼時だったことに気づく
「…いらない」
「でも、2日間も食べてないし一応持ってくるから気が向いたら食べてね」
だったら聞かなければいいのに。と思いながらも頷いた
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