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結のこと
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それから少しやり取りをしてミネラルウォーターを手渡すと、こくこくと飲んでくれた
もっとずっと一緒にいてやりたいけど、学校に戻らないといけなくて仕方がなく席から立ち上がる
すると、寂しそうに『いってらっしゃい』って言われた
「うん。行ってくるねー」
何とか笑えはしたものの、結と離れたくないし、あんなに寂しそうな顔をさせてしまったことに胸がちくちくと痛んだ
帰り際、病院側と話をすると明日の昼頃に退院してもいいと言われた。
けれど、カウンセリングは頭に入れておいて。との事で、今回のああいう行為はある種の自傷に近いし、悩んでいることがあるにしても、話を一度聞きたい。という事だった
結の気持ち。
それは俺がここ数日ずっと考えていたことだ
結は口数が少ないし、過去を思い起こさせるような話も嫌がる
結のこと、理解したい。
けど、結の嫌がることをしたい訳じゃない。
どうするべきかを、帰りの車で考え続けた
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