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緊張と楽しみ
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それから、ふたりは帰っていった
帰る直前、鈴がたくさんのお菓子とピンク色の可愛いロールケーキをくれた
お礼を言って、そっとキッチンに運ぶ
結と鈴がいなくなった部屋で、ふぅ。と何となく息を吐くと体から力が一気に抜ける気がした
「今日は疲れたんじゃない?」
隣に座った想がココアをくれる
「…でも、楽しかった」
こく。と一口飲めば熱すぎず、冷たすぎず、丁度いい温かさだった
その事だけでも、心がふわっと温かくなって自然と笑顔になれる
「結やさしかった」
「心が、暖かいんだろうね」
想も結を認めてくれたことが嬉しくて、うんうん。と頷いた
それからココアを飲んで、一緒にお風呂に入って、お話をしながら眠った
その日は、怖い夢を見なかった。
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