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朝
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段々落ち着いてくると疲れたのか、あまり動かなくなってしまう
口をゆすがせると、ソファに座った
「そういえばね、この前患者さんがまた環に会いたいって言ってたよ」
「そ、なの?」
環は最近、少しずつ外に出ることを練習している。
病院に一緒に行って事務室にいてもらったり、俺の見える範囲で患者さんと触れ合ってもらったり。
定期的に病院にくる高齢の方は優しい人が多くて環も控えめながら、楽しそうに話している
一緒に働いている人たちも理解してくれて、おやつなんかをくれる人もいる。
「環好かれてるんじゃない?」
頭を撫でて言えば「…そんな事、ない」と顔が赤くなって可愛い
「明日一緒に行く?」
「…いく」
「じゃあ明日のために元気ためないとね。ご飯食べられそう?」
「想も一緒に元気ためる!」
調子が戻ってきたようで、膝の上に乗りながら嬉しそうにぴょんぴょんと動いた
「じゃあ朝ご飯作るね」
「作るのみる!」
膝の上から降りると今度は後ろをついて歩いてきて「何作るの?」と一緒に冷蔵庫を覗く
「何がいい?」
「…おにぎり!」
「おにぎりでいいの?」
「うん!好き!」
「分かった。美味しいおにぎり作るね」
微笑みながら環の頭をなでれば気持ちよさそうに目を細めた
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